研究分担者 |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
吉村 ミツ 立命館大学, COE推進機構, 教授 (60109311)
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
小島 一成 神奈川工科大学, 情報学部, 助教授 (50360251)
崔 雄 立命館大学, COE推進機構, ポストドクトラルフェロー (30411242)
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研究概要 |
最終年度の18年度は以下の課題について研究を行い成果を発表した. 1.舞踊動作のセグメンテーションの手法について引き続き検討した.身体各部の速度の変化パターンと身体運動方向の変化パターン,身体が形作る空間の体積の変動パターンの3種類の情報をもとに,ひとまとまりの動作として区切る区分点を抽出した.この結果を,人間が目で見て判断した場合の結果と比較して評価した. 2.地唄舞に特徴的に見られるといわれている上半身の「らせん状」の動作について数値的解析を行った.手首,肘,肩の関節にらせん状の回転動作が見られることが分かった. 3.仮想現実感技術を利用してCGによる仮想的演者と簡易モーションキャプチャ装置をつけた実際の演者とが,コラボレーションを行うシステムの構築を行った.手足めみにつけた磁気センサーにより演者の動作を判断し,それに基づいて,仮想的演者の動作を切り替え,コラボレーションができることを確認した. 4.遠隔にある2地点でそれぞれ舞踊動作のモーションキャプチャを行い,ネットワークにより相互にデータを交換することにより,ダンスコラボレーションを行うためのシステムの構築を行った.それぞれの身体動作は,立体視表示装置により,立体的な3次元CGアニメーションとして表示することができる. 5.筋電図(EMG)をモーションキャプチャと同時に計測し記録することを可能にした.日本舞踊の動作を対象として計測し,熟練した舞踊家の方が,筋肉(拮抗筋)の効率的な利用による無理のない動作をしていることが確認できた. 6.プロの能役者の身体動作のデータから作成したCGによるキャラクタアニメーションと,西本願寺の国宝能舞台のデジタル復元CGとの合成による教育用コンテンツを作成した.能役者の目からみた演技中の情景をアニメーションとして表示することも可能にした. 7.日本舞踊の動作データから,いくつかの特徴量を抽出し,これをもとに舞踊の種類(振り)の識別,および,舞踊家の識別が可能かどうかを検討した.構造法および時空間法の2つの方法を検討し,それぞれが良好な結果を導くことが分かった.
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