大規模データベースを結合した宇宙科学・天文学統合解析システムの開発

2005 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 16300037
• 研究機関: 独立行政法人宇宙航空研究開発機構
• 研究代表者: 三浦 昭 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙科学情報解析センター, 助手 (40280557)
• 研究分担者: 馬場 肇 茨城大学, 大学教育研究開発センター, 助手 (40386553) ; 笠羽 康正 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・惑星研究系, 助教授 (10295529) ; 篠原 育 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙科学情報解析センター, 助教授 (20301723) ; 松崎 恵一 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙科学情報解析センター, 助手 (20321565) ; 田村 隆幸 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・宇宙科学情報解析センター, 助手 (00370099)
• キーワード: 宇宙科学 / 天文学 / 大規模データベース / データ解析 / 高速ネットワーク / スーパーSINET / 仮想天文台

研究概要

1.高速ネットワークを用いた遠地点間データベースの相互結合の実証
遠地点間のデータ共有方式についての各種比較評価を行った。これに基づき、実利用のアプリケーション環境を構築し、性能評価を行った。
遠地点間をスーパーSINETにより結合した次期科学観測データ処理環境のプロトタイプを作成し、評価・最適化を行った。
他機関とのデータ共有によるデータの信頼性・安全性の向上を図った.国立天文台との間で重要データの相互バックアップを開始し、他拠点との間においてもデータ共有の試験を開始した。
2.宇宙科学データベースと天文学データベースの統合サービスの実証
相模原キャンパス、国立天文台等で提供されるデータベースの一元的検索・閲覧を実現するシステム(jMAISON)の開発、評価を行った。
国際標準化が進むVirtual Observatoryに基づいて宇宙科学データベース、天文学データベースを一元的インタフェースで提供するための評価・開発を行った。
3.多波長の天文観測データを包含した解析環境の構築
各種波長の観測データを一元的に利用できる解析環境整備を行った。同解析環境(解析アプリケーションや観測データ)を他機関でも共有可能とすべく、関係校の協力の元、運用評価を開始した。今年度の運用においては、スーパーSINET専用線を経由することで,遅延などは問題にならない程度であった.
観測データの検索・取得システム(DARTS)も、複数波長・複数観測機器等のデータを一元的プラットフォームでサービスできる開発体制を整えている。

研究成果

• [雑誌論文] 宇宙科学・天文学研究部会【宇宙科学研究班】 (2005)
  • 著者名/発表者名: 長瀬 文昭
  • 雑誌名: 学術情報ネットワーク成果報告集 ページ: 103-126
• [雑誌論文] 宇宙科学データベースDARTSの取り組みと成果-ASTRO-F向け開発- (2005)
  • 著者名/発表者名: 田村 隆幸
  • 雑誌名: 日本天文学会秋期年会講演予稿集 ページ: C23a
• [雑誌論文] 宇宙科学統合解析環境の構築とAstro-E2解析支援 (2005)
  • 著者名/発表者名: 三浦 昭
  • 雑誌名: 日本天文学会秋期年会講演予稿集 ページ: W38b