研究課題/領域番号 |
16300044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長尾 確 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (70343209)
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研究分担者 |
河口 信夫 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10273286)
大平 茂輝 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助手 (60339695)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 個人用知的移動体 / 移動体間通信 / アドホックネットワーク / 状況認識 / 連携協調 / センサー統合 / 人間-機械インタラクション / 体験共有 |
研究概要 |
本研究のテーマである個人用知的移動体は、モバイルコンピューティングやウェアラブルコンピューティングというコンセプトを拡張して、いつでもどこでも情報処理を支援するだけでなく、移動や運搬などの物理的行動も同時に支援しようというコンセプト(これを搭乗型(マウンタブル)コンピューティングと呼ぶ)を具体化したものである。いわゆる道路交通情報システム(ITS)は無線通信や位置情報取得などの情報技術を導入して、通常の交通システムを拡張しようとするものであるが、自動車以外の小型の乗り物(自転車やバイクや車椅子など)を支援する仕組みにはなっていない。自動車だけでなくこれらの小型の個人用の乗り物を支援する情報技術やインフラは、高度で安全な社会を築くために大いに貢献することと思われる。われわれは、新しい個人用の乗り物として、AT(Attentive Townvehicle)を開発し、それをとりまく物理的・情報的環境に関する研究開発を行った。ATは、人間中心の、状況認識機能を持つ知的な移動体である。人間はATに乗り込むことで、情報システムと一体化し、情報環境と物理環境をリンクする。また、複数のATは協調的に動作することができ、安全に走行できるだけでなく、人間のコミュニティ活動や社会ネットワーク構築も支援する。本研究では、個人用知的移動体とその応用システムを開発した。具体的には、個人用知的移動体の連携・協調システムや物理的状況の認識システム、搭乗者である人間とのインタラクションシステム、移動体による体験の獲得・共有および追体験支援システムである。
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