• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

人工市場を用いたエネルギーサービス事業における意思決定支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16300047
研究種目

基盤研究(B)

研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

和泉 潔  独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 主任研究員 (10356454)

研究分担者 松尾 豊  独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (30358014)
キーワード人工市場 / テキストマイニング / エネルギーサービス市場 / 意思決定支援システム / マルチエージェントシステム / 社会シミュレーション / リスク評価 / 複雑系
研究概要

本研究課題は、テキストマイニングによる動向分析手法の開発、人工市場シミュレーションソフトウェアの開発、実データによるシステム評価の3つの研究要素により構成されている。今年度は各研究要素について下記の研究実績が得られた。
(1)テキストマイニングによる動向分析手法の開発
14年間分(1990年〜2003年)の経済新聞記事テキストデータを用いて、エネルギーサービス事業の市場動向を分析するための統計手法のテストを行った。具体的には関連用語のカテゴリ分類、各単語やカテゴリの頻度分析及び共起関係の分類を行った。この予備的分析で明らかになった、入力データの種類と分析手法を用いて、市場動向分析のためのテキストマイニングに関して分析アルゴリズムの基本設計を行った。
(2)人工市場シミュレーションソフトウェアの開発
エネルギーサービス市場分析の実績のある日立製作所の研究者と共同で人工市場に参加する各エージェントのタイプ分けとそれらの行動ルールの基本設計を行った。この設計と前述の経済新聞記事の統計分析結果を基に、オンライン上の経済ニュースサイトから関連テキストデータを取り込み、関連カテゴリの頻度や共起関係を分析して、人工市場シミュレーションソフトウェアの入力データを自動的に作成するソフトウェアモジュールをJava言語で作成した。また、人工市場シミュレーションによる市場分析の基礎理論や基本設計についていくつかの論文を学術雑誌上や書籍上で発表した。
(3)実データによるシステム評価
エネルギーサービス事業への取り組みの実績がある日立製作所の研究者とシステムの実用化イメージに向けて話し合いを行い、システム評価のために必要なデータの種類の選別と評価手法の決定に向けて検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Development of an artificial market model based on a field study2005

    • 著者名/発表者名
      Kiyoshi Izumi, Shigeo Nakamura, Kazuhiro Ueda
    • 雑誌名

      Information Sciences Volume 170, Issue 1

      ページ: 35-63

  • [雑誌論文] 人工市場:市場現象のエージェントベースモデル2004

    • 著者名/発表者名
      和泉 潔
    • 雑誌名

      計測と制御 43巻12号

      ページ: 950-955

  • [雑誌論文] 人工市場シミュレーションによる経済理論の検証2004

    • 著者名/発表者名
      和泉 潔
    • 雑誌名

      シミュレーション 23巻3号

      ページ: 183-190

  • [図書] 複雑現象工学-複雑系パラダイムの工学応用-2005

    • 著者名/発表者名
      産業技術総合研究所
    • 総ページ数
      397
    • 出版者
      プレアデス出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi