研究課題/領域番号 |
16300047
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
和泉 潔 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン研究センター, 主任研究員 (10356454)
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研究分担者 |
松尾 豊 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (30358014)
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キーワード | 人工市場 / テキストマイニング / エネルギーサービス市場 / 意思決定支援システム / マルチエージェントシステム / 社会シミュレーション / リスク評価 / 複雑系 |
研究概要 |
本研究課題は、テキストマイニングによる動向分析手法の開発、人工市場シミュレーションソフトウェアの開発、実データによるシステム評価の3つの研究要素により構成されている。今年度は各研究要素について下記の研究実績が得られた。以下の内容について海外および国内の学術誌での研究成果の発表を行った。 (1)テキストマイニングによる動向分析手法の開発 平成17年度に作成した経済記事テキストデータの分析プログラムの性能評価のために、国際金融情報センターの発行した解説記事の分析および経済動向分析を行った。同じテキストデータを金融関係者に判別してもらったデータと比較したところ、訓練データに対する正答率のテストでは平均92.2%、外部データに対する交差検定テストでは平均71.9%の高い精度を示すことができた。 (2)人工市場シミュレーションソフトウェアの開発 前述の経済動向分析結果を入力として受け取る人工市場シミュレーションを行うプログラムの作成を行った。過去4年間の実際のテキストデータと市場データを用いて実証実験を行った結果、100試行の平均で約67%の価格変動をシミュレーションにより再現することに成功した。 (3)実データによるシステム評価 前述のテキストマイニングプログラミングと人工市場シミュレーションを統合した意思決定支援システムを構築した。システム評価のために実際のテキストデータと市場データを用いて、市場安定化のための行動方略を提示させたところ、実際の市場価格の分散を70%以上低減することができる方略を示すことができた。
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