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2005 年度 実績報告書

環境情報が情動に与える影響についての遺伝子動態評価

研究課題

研究課題/領域番号 16300074
研究機関(財)国際科学振興財団

研究代表者

河合 徳枝  (財)国際科学振興財団, 研究開発部, 主任研究員 (50261128)

研究分担者 大橋 力  国際科学振興財団, 研究開発部, 理事・主席研究員 (90015652)
村上 和雄  国際科学振興財団, バイオ研究所, 理事・所長 (70110517)
上野 修  国立精神・神経センター, 神経研究所疾病研究第七部, 研究員 (90261130)
八木 玲子  国立精神・神経センター, 神経研究所疾病研究第七部, 研究員 (80281591)
キーワード広帯域音響 / 高精細映像 / 脳波 / 生理活性物質 / 遺伝子発現動態
研究概要

今日、都市に居住する私たちの生活空間において、その環境情報はほとんどが人工的情報である。私たちが提唱している、情報の生体への影響は物質と等価であるという情報環境学の立場から、メディアによる視聴覚情報の生体への影響をより客観的な生理指標で検討・評価するために、情動にかかわる遺伝子発現動態を計測する実験を試みた。
昨年度は、映像および音響の高密度性の差が遺伝子発現に与える影響を検討する実験を行った。同一被験者の生理的指標のベースラインの日間変動が、大きくデータに影響を与えることがわかったため、本年度は実験プロトコルを再検討、再構築した。また本年度はさらに、呈示する環境情報の条件を音響情報の高密度性・複雑性の違いにのみ絞り込んで、実験を行った。すでに本研究者らが、計測・評価方法を開発してきた生理指標としての脳波や血中の生理活性物質に加えて、それらとの関係を評価しながら血中のmRNA発現の変化を計測した。その結果、脳波や血中の生理活性物質の変化は、従来研究者がすでに見出しているように、高密度性・複雑性の成分が豊富な音響情報に対してそれが含まれない音響情報に比べて、より快適性を示す傾向を示した。遺伝子発現動態は、高密度性・複雑性の音響情報とそうでない音響情報との間で、明瞭な遺伝子発現の違いが現れた。それらの遺伝子群の機能およびその発現メカニズムを解明することが今後の大きな課題である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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