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2004 年度 実績報告書

逆遠近錯視を利用した奥行き知覚メカニズムの解明と臨床医学応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300085
研究種目

基盤研究(B)

研究機関関西大学

研究代表者

COOK N.D.  関西大学, 総合情報学部, 教授 (00268319)

研究分担者 林 武文  関西大学, 総合情報学部, 教授 (90268326)
林 勲  関西大学, 総合情報学部, 教授 (70258078)
雨宮 俊彦  関西大学, 社会学部, 教授 (30151129)
乾 敏郎  京都大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (30107015)
鈴木 公洋  太成学院大学, 経営情報学部, 専任講師 (00388670)
キーワード視覚情報処理 / 奥行き知覚 / 逆遠近錯視 / 脳機能イメージング / 絵画遠近法 / 立体視 / 統合失調症 / 診断システム
研究概要

本研究は、逆遠近錯視を用いて人間の奥行き知覚におけるボトムアップとトップダウンの情報処理メカニズムを解明し、その結果を臨床医学における精神疾患の診断に応用することを目的としている。
平成16年度は、以下の項目に関する検討を行った。
(1)錯視強度の評価実験
Patrick Hughesの逆遠近絵画と同形の立体キャンバスと奥行きが反転した図柄を用い、錯視が成立する視距離を調べることにより錯視強度の定量的な評価を行った。その結果、奥行き方向のグリッド線、影、輝度勾配、色情報がトップダウンの手がかりとして重要であり、これらを組み合わせることにより、絵画や実写真よりも錯視効果の高い逆遠近立体の生成が可能とであることを確認した。
(2)fMRI計測の予備検討
錯視が成立している時の脳の内部メカニズムを明らかにすることを目的に、fMRIを利用した脳機能イメージングの予備検討を行った。その結果、錯視が成立する場合には頭頂葉と前頭葉の運動野付近の活動領域が広がること、矛盾や驚きに反応する前頭葉の47野付近の活性化することが観察された。被験者数を増やすとともにデータ分析法を含めた検討を継続する。
(3)3次元CGとバーチャルリアリティ技術を利用した実験
システムの構築CGによる逆遠近図形の提示システムの基礎として、ステレオグラフィックスによる投影方法と奥行き知覚の諸特性について検討した。その結果、off-axis法によるステレオ投影の有効性を示すとともに投影中心間距離に関する人間の立体視の許容範囲を明らかにした。
(4)精神疾患を有する被験者に対する心理実験の検討
(3)で述べた実験システムにおいて、両眼視差を調整することにより錯視強度を調整し統合失調症の診断を行うシステムの開発に着手した。

研究成果

(1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文

  • [雑誌論文] fMRI計測による逆遠近錯視の内部メカニズムに関する検討2005

    • 著者名/発表者名
      梅田智恵, 林武文, ノーマンクック
    • 雑誌名

      日本心理学会第69回大会講演論文集 69(発表予定)

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公開日: 2006-07-11   更新日: 2016-04-21  

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