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2006 年度 実績報告書

脳の左右差の形成機構と高次脳機能におけるその意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16300101
研究機関九州大学

研究代表者

伊藤 功  九州大学, 大学院理学研究院, 助教授 (20183741)

キーワード脳 / 右脳・左脳 / 脳の左右差 / 脳の非対称性 / 海馬 / 神経回路 / シナプス / NMDA受容体
研究概要

研究の背景と目的
我々は、マウス海馬の神経回路にはNMDA受容体NR2Bサブユニットの非対称分布に基づく構造的・機能的非対称性が存在することを明らかにした。さらに、内臓に左右の逆位を示すミュータントマウス(ivマウス)の海馬スライスを用いた我々の最近の実験から、ivマウスの海馬では左右の非対称性が消失していることが明らかになった。
これらの成果をもとに、本年度においては主に遺伝子解析,行動解析を中心に研究を実施した。
進捗状況
●左右非対称な神経回路の形成に関与するシグナル分子の探索
DNAマイクロアレイを用いて野生型マウスとivマウスの海馬における遺伝子発現の差を解析した結果、発現に顕著な差異があるいくつかの遺伝子の存在が明らかになった。現在、非対称な神経回路の形成に関与するシグナル分子を同定するために、DNAマイクロアレイによる解析をさらに継続するとともに、遺伝子発現の組織特異性やmRNAの定量解析等を進めている。
●ivマウスを用いた行動解析
いくつかの行動課題を用いてivマウスの行動解析を行った。その結果、遅延交替反応課題においてivマウスは野生型マウスよりも有意に劣る成績を示した。また、Paw preferenceにも両者で違いが見られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 分子レベルでみた右脳と左脳の違い ブレインサイエンス・レビュー2007 ((財)ブレインサイエンス振興財団編)2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤功
    • 総ページ数
      238
    • 出版者
      クバプロ

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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