研究課題
研究最終年度として神経保護作用のあるG-CSFと脳消化管ペプチドであるグレリンについて脳標的型改変を行った。市販の糖鎖のないG-CSFを用いてLys残基にペプチド付加を行ったところG-CSFの生物活性の低下がおこってしまった。そこで、還元的アミノ化反応によりG-CSFのN末端にPEGを介してペプチドを導入したところ、活性が保持されていた。培養血液脳関門モデルにより脳移行活性が増大していることが確認できた。さらに、グレリンは脳移行配列を追加したペプチドを合成したところ、グレリン自体の生物活性が保持されており、また培養血液脳関門モデルによる脳移行性が確認できたため、マウス頸動脈に注入したところ、対照のグレリンに対して有為な脳移行性の増大が確認できた。以上より、本ペプチドは脳に抗体、酵素、神経栄養因子を運ぶ新規な方法として有用であることを示すことができた。
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