研究概要 |
○超音波造影剤の収集 本研究の目的の1つは,超音波造影剤のシェルの機械的特性を調べる手法の確立であり,より多くの造影剤を入手し評価することは重要な意味を持つが日本で認可された造影剤は1種類しかない.そこで本年度は薬剤メーカへのサンプル提供依頼および購入を行い,7種類の超音波造影剤を入手した. ○超音波照射システムの改良 計算機で制御できる任意波形発生装置を用いて高い自由度でパルス超音波列を発生できる超音波照射システムを開発し,超音波波形の実測を行った. ○高速度顕微観察システムの空間・時間分解能の改良 高速度顕微観察システム(既存設備)と本研究費補助金で購入した微弱光増幅装置を組み合わせ,観察倍率の拡大による空間分解能の向上と,露光時間の短縮による時間分解能の向上が可能であることを確認した. ○シェルの影響を考慮した気泡の径振動シミュレーション Ferraraらの検討を参考に,シェルの特性を考慮してRayleigh-Plesset方程式を解くシミュレーションプログラムを作成した. ○造影剤の減衰特性の高精度計測システムの開発 我々の既存技術を基に5-10 MHz帯における造影剤懸濁液の減衰特性を高精度に計測できるシステムを開発し,異なるシェル特性が予想される2種類の造影剤について透過法による減衰係数計測を行った.減衰特性を音圧を変化させて測定したところそれぞれの造影剤の音圧依存性に大きな違いが見られたことから,減衰特性の計測がシェルの特性評価に有用であることが確認できた.
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