研究分担者 |
大杉 成喜 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育研修事業部, 主任研究官 (10332173)
澤田 真弓 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究官 (50321592)
渡辺 文治 神奈川県総合リハビリテーションセンター, 七沢ライトホーム, 主査(指導員)
岡田 伸一 障害者職業総合センター, 事業主支援研究部門, 主任研究員
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研究概要 |
1.児童向け詳細読みに関する研究 『語彙指導の方法[語彙表編]』(甲斐睦朗編)の中の学習基本語彙(4113語)を電子化し,4年〜6年の教育漢字を含んだ語彙(単語)をここから抽出した。次に,5年の教育漢字を含んだ単語を初出5年以下と6年以上とに分け,初出学年を条件とした「言葉の親密度調査」を5年生を対象として実施した。 2.成人の晴眼者を対象とした漢字想起調査 スクリーンリーダの詳細読み表現を聞いて元の漢字をどの程度想起できるかを,大学レベルの教育を受けている/受けた成人47人を対象に調べた。児童を対象に同様な調査を行っており,その結果と比較することで,成人と児童との間で,詳細読みの問題がどのように変化するかを考察する。 3.論文の投稿 児童を対象とした漢字想起実験の結果(既存)を詳細に分析し,電子情報通信学会論文誌に投稿した。 4.詳細読みの書き起こしと分類 XP Reader, PC-Talker XP, VDM100-PC-Talkerの3種類のスクリーンリーダについて,JIS第1水準・第2水準の詳細読みを書き起こした(第1水準:2965字,第2水準:3388字)。さらに,(第1水準:2965字-教育漢字=1959字)の要素を分類した(教育漢字1006字については既に分類済み)。 5.漢字説明実験の結果の再分析 電話を介して漢字を音声で説明させる実験(平成14年度に実施済み)の結果を再分析し,電子情報通信学会福祉情報工学研究会で発表した。 6.他国における漢字の入力・確認方法の調査 他国における漢字の入力・確認方法と漢字の指導方法について,日本と同じく漢字文化圏である台湾の状況を現地で調査したところ,日本の「詳細読み」に相当する「無字天書入力法」という漢字確認手段が使われていることがわかった。 7.研究協議会の開催 研究分担者らが集まって研究方針を検討する研究協議会を2回行った。
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