• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 研究成果報告書概要

AMPキナーゼ系とカルシニューリン系が骨格筋の組織化学及び代謝特性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16300209
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関九州大学

研究代表者

熊谷 秋三  九州大学, 健康科学センター, 教授 (80145193)

研究分担者 中野 裕史  中村学園大学, 人間発達学部, 講師 (60301678)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
キーワードAMPキナーゼ / 持久的トレーニング / 骨格筋 / PGC-1α / カルシニューリン
研究概要

持久的運動により活性化される骨格筋のシグナル伝達経路のうち、AMPキナーゼに関して、まず、ラットに一過性の持久的運動を行わせ、運動直後にヒラメ筋を摘出してAMPキナーゼリン酸化を調べたところ、AMPキナーゼ特異的活性化剤AICARの投与1時間後と同様にAMPキナーゼリン酸化が亢進していた。この強度の運動をトレーニングとして2週間毎日行わせたところ、転写補助因子PGC-1α、転写因子PPARδ、糖輸送担体GLUT-4タンパクの増加と、酸化系酵素CS、MDH、βHADなどの活性の増加が認められた。このことから、持久的トレーニングによる骨格筋の代謝特性の変化の少なくとも一部にはAMPキナーゼが関与しており、PGC-1αやPPARδの発現を高め、さらにPGC-1αがPPARδに結合して転写活性を高めることにより酸化系酵素活性の増加などにいたるのではないかと推測される。またAMPキナーゼ活性化作用を有する糖尿病改善薬メトホルミンをラットに2週間混飼投与し、骨格筋のPGC-1α発現や酵素活性などを検討したところ、AICARと同様にPGC-1α発現や酸化系酵素活性の増加が観察された。よって、メトホルミンは持久的運動と同様の機序で糖尿病を改善している可能性がある。次に、持久的トレーニングにより活性化されるカルシニューリンを阻害する実験を行ったところ、骨格筋の酸化系酵素活性に変化はなかったが解糖系酵素活性が増加した。このことから、カルシニューリンは持久的トレーニングによる酸化系酵素活性の低下に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Inhibition of calcineurin increases monocarboxylate transporters I and 4 protein and glycolytic enzyme activities in the rat soleus muscle2005

    • 著者名/発表者名
      Suwa M, Nakano H, Kumgai S
    • 雑誌名

      Clin Exp Pharmacol Physiol 32

      ページ: 218-223

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] カルシニューリン阻害がラット骨格筋のsuperoxide dismutaseタンパク発現および解糖系・酸化系酵素活性に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      諏訪雅貴, 中野裕史, 熊谷秋三
    • 雑誌名

      久留米大学健康・スポーツ科学センター研究紀要 12

      ページ: 17-21

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 「研究成果報告書概要(欧文)」より2004

    • 著者名/発表者名
      Suwa M, NaKano H, Kumagai S
    • 雑誌名

      Bull Inst Hlth Sports Sci Kurume Univ 12

      ページ: 17-21

URL: 

公開日: 2007-12-13  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi