研究概要 |
本研究では、顕在的・潜在的知覚の運動反応における特性を反応時間、刺激検出率、誘発電位、事象関連電位、運動準備電位から総合的に検討した。 平成19年度は、これまでの研究成果を以下の国内外のセミナーや学会シンポジウム等で発表し、顕在的・潜在的知覚と運動制御に関する知見の発表を幅広く実施した。また関連研究成果として、運動残効知覚に運動制御が影響を受けない点から無意識的な知覚が運動を潜在的に制御する点、および運動中の無意識的な身体情報知覚がやはり運動を不都合なく制御しているという行動科学的知見についても、無意識的知覚と運動反応の情報処理過程の説明の一環として総合的な見解を発表した。研究成果は、国際誌に投稿中である。 1.運動制御・運動学習における意識的・非意識的過程の役割(大会企画シンポジウム、スポーツ心理学の軌跡と展望)、日本スポーツ心理学会第34回大会、東京、2007.11.23-25. 2.Effects of non-conscious perception on visual/somatosensory reaction times under a backward masking paradigm. Asian-Pacific Conference on Exercise and Sports Science 2007, Hiroshima, Japan, December 6-8, およびGuest Talk, 22August 2007, 4pm, Max Planck lnstitute for Human Cognitive and Brain Sciences. 3.狭い空間を通り抜ける際の知覚運動制御-肩回旋の量的な制御に必要な知覚情報はπ数か?日本心理学会第71回大会、東京、2007.9.18-20. 4.スポーツ選手は道具をどのように"身体化"しているのか:アメフト選手の間隙突破行動に見る、防具の適応過程からの検討、日本スポーツ心理学会第34回大会、東京、2007.11.23-25.
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