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2006 年度 実績報告書

東アジアにおける民族スポーツの観光化変容

研究課題

研究課題/領域番号 16300213
研究機関早稲田大学

研究代表者

寒川 恒夫  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70179373)

研究分担者 杉山 千鶴  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教授 (40216346)
石井 昌幸  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師 (60336914)
キーワード民族スポーツ / 観光 / 東アジア
研究概要

全4年度研究中の第3年度にあたる本年度は、日本、韓国、台湾、中国においてそれぞれ次のような民族スポーツ観光化変容調査がおこなわれた。日本については、北海道のヨサコイソーラン踊り、沖縄の闘牛・ペーロン・大綱引など、韓国においては忠清北道忠州市の「忠州世界武術祭」が調査された。忠州世界武術祭は今回調査の2006年が第7回を数えるが、主催が国・市から民間に移管された最初のケースとして注目される。台湾については、屏東県馬家郷に設けられた原住民族文化園区において、台湾の12先住民の民族スポーツが、それまで存在しなかった諸族合作民族スポーツ創造過程に注目して調査がなされた。中国については、西安における少数民族の民族スポーツが調査され、また河南省温県陳家溝の太極拳観光化変容が調査された。近年中国では北京を中心に、伝統武術の舞台観光化が進行しており、北京崇文区の工人文化宮内に設けられた紅劇場では外国人観光客を主たる対象とした中国武術劇"The Legend of Kungfu"が定期公演されている。仏門に入った少年が拳法と精神の厳しい修行を通して成長し、やがては寺の長老となるストーリーが、独特の武術パフォーマンスによって展開される。プロデューサーに二人のアメリカ人舞台監督が迎えられ、彼らによって中国武術が音楽・照明と徹底的にコラボするよう見事に振り付けされて観客の目を奪うかたちに整えられている。武術の観光化は、北京のこの紅劇場スタイルに、その最も新しいかたちが認められる。本研究の第4年度においては、中国と中国以外における同様な事例の調査が要請されよう。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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