研究分担者 |
川村 貞夫 立命館大学, 理工学部, 教授 (20186141)
小澤 隆太 立命館大学, 理工学部, 講師 (40368006)
重歳 憲治 滋賀医科大学, マルチメディアセンター, 教務職員 (70335165)
船渡 和男 国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 副主任研究員 (60181442)
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研究概要 |
平成16年度は,ER流体クラッチおよびDDモータを用いたハイブリッドパワートレーニングの設計・製作および学会発表(Dynamics & Design Conference 2004)を行った.本装置は,被験者が握るL型ハンドルアームにER流体クラッチおよびDDモータが直列に結合されている.被験者はこのハンドルを握り,肘関節回りに力を発揮することで負荷を受ける.本装置の特徴は,被験者に与える負荷のほとんどを受動要素であるER流体クラッチが担うことで,高負荷,高応答性を確保しつつ,安全なトレーニング装置を実現しているところである.さらに本装置は,被験者の関節角度を計測するロータリーエンコーダおよび被験者に加わる負荷トルクを計測するトルクセンサーを組み込んでいる.これらのセンサーにより,本トレーニング装置は被験者に負荷を与えるだけではなく,被験者の発揮した関節トルク,関節周りの角度,角速度,角加速度をリアルタイムに計測できる.この特徴を利用して,本装置をトレーニングの評価装置としても利用できる. 平成17年度は,本装置を用いて筋力トレーニング実験を実施する.対象とする部位は,上肢である.負荷様式として予定しているものは,従来から筋力トレーニングに用いられている,等張性負荷,等速性負荷,粘性負荷,弾性負荷と,従来にはない,これらを組み合わせた複合負荷(以下,インピーダンス負荷という)である. これらの負荷トレーニングを異なる運動部に在籍する選手に対して実施し,競技間の筋特性の差異の有無を明らかにする.また,インピーダンス負荷を用いたトレーニング(以下,インピーダンストレーニングという)が従来のトレーニングに対して異なる影響を筋に与えられるかを検証するとともに,インピーダンストレーニングを用いた新たな筋力トレーニング手法を提案したいと考えている.
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