研究課題/領域番号 |
16300217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
須田 力 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90091470)
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研究分担者 |
河口 明人 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70214608)
森田 勲 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教授 (70118165)
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キーワード | 豪雪地 / 生活機能 / 人力除雪 / 遮光式赤外線センサー / 有酸素能力 / 自立生活能力 / 克雪・利雪・親雪 |
研究概要 |
老人医療費が全国一の北海道において、その原因としてあげられている「社会的入院」には、高齢者の冬季の自立生活維持の厳しさとその表裏にある冬季の運動不足による自立生活機能の低下の問題が背景にある。本研究は運動施設に恵まれない豪雪地域の住民に冬季の運動実施を奨励しその効果を検討する介入研究「克雪・利雪・親雪パワーアッププラン」を以下により実施した。 (1)住民の生活現実に適った身体活動の運動強度の測定 本研究経費で購入した携帯用呼吸代謝測定装置を用いて、豪雪・高齢地域の高齢者6名を対象に日常的に実施している身体活動として歩行(無雪路面、積雪路面)、畑仕事、除雪の運動強度を測定した結果、比較的降雪の少ない条件の除雪でも運動強度は歩行を上回り除雪で要求される体力の維持のために無雪期から坂道歩行などの強度の高い運動により有酸素能力を維持する必要性を明らかにした。 (2)在宅用の簡易なトレーニング用具の試作 運動施設や指導者に恵まれない地域で、冬季の運動不足を補うため安価で誰でも製作可能な電卓を利用した踏み台昇降カウンタや遮光式赤外線センサーを応用した名所ウォーキング体験装置などを試作中(平成16年度北海道体育学会で発表)。 (3)冬季の自主的な運動実施を促す介入研究 施設や指導者などによる運動実施の条件に恵まれない地域でも、日常実施できるウォーキングや除雪などの有酸素運動、手づくりのチューブを利用した筋力トレーニングを奨励し、運動の記録をカレンダーに記入してもらい、冬季の体力維持の効果を探索する「克雪・利雪・親雪パワーアッププラン」を、三笠市、士別市、栗沢町、計約100名の住民を対象に平成16年11、12月の積雪前及び平成17年3月の積雪期終期の2回体力測定を実施し、その効果を検討中である。
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