研究課題/領域番号 |
16300218
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河口 明人 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (70214608)
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研究分担者 |
森谷 潔 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (40000939)
矢野 徳郎 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80200559)
須田 力 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90091470)
木村 純 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (90153212)
川初 清典 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (80026822)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 生活習慣病 / 一次予防 / 運動 / 食生活 / コレステロール / 肥満 / 無作為化介入試験 / 健常者 |
研究概要 |
1.目的:生活習慣病一次予防としての危険因子是正を目的とした無作為化介入研究によって、運動習慣および健康教育が健康増進に果たす役割の科学的根拠を示す。 2.方法:40歳以上70歳未満の男性もしくは閉経後女性を対象とし、インフォームドコンセントがえられ登録時健診を受けた316名(男性111、女性205名)を、無作為化割付プログラムで、A(対照)群105名、B(運動介入)群106名、C(運動・栄養介入)群105名に割付けた。栄養状態は食事歴法調査にて評価し、理学所見、呼吸機能、血管弾性、自律神経、採血、および体力検査を実施し、登録時成績には群間差はなかった。 3.介入期:運動指導は毎週150分の速歩時間の確保、栄養指導は摂取エネルギーの適正化、n-3系不飽和脂肪酸一日摂取量2.9g、および食物繊維一日摂取量2.0gの増加を目標に指導した。参加者には歩数計が貸与され、日常の歩数をモニターし健康手帳に記録した。指導は、毎月の実技を含めた講習会とNews Letter送付による情報提供であり、月毎に、健康情報誌がA,B,C各群に、運動情報誌がB,C群に、栄養情報誌がC群にそれぞれ送付された。BおよびC群には運動指導講習会、さらにC群に対しては栄養指導講習会が開催された。10ヶ月間に、のべ778名がそれぞれの講習会に参加し、平成18年2月に終了時検診を実施、249名が受診し、結観察率は78.8%であった。 5.結果:運動介入B、C群で、年間速歩が対照群に比較して有意に上昇し、BMIはすべての群で低下した。血清トリグリセリドがすべての群で低下し、HDL-Cがすべての群で増加し、栄養介入C群では、n-3不飽和脂肪酸の摂取量が有意に増加した。 6.結論:本研究は、対照群を含めた参加住民の健康指標を改善し、栄養指導群において食生活の改善をもたらした。
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