研究課題/領域番号 |
16300242
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋文理大学 |
研究代表者 |
青山 頼孝 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (00023432)
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研究分担者 |
近藤 博信 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (90079468)
彭 徳子 名古屋文理大学, 健康生活学部, 助手 (10367857)
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キーワード | 食事シクロデキストリン / 肝臓 / 腎臓 / メタロチオネインmRNA / 銅 / 亜鉛 / ラット |
研究概要 |
初体重75gのラットに基本食、5%α-シクロデキストリン食、5%β-シクロデキストリン食、5%γ-シクロデキストリン食を1週間、自由摂取法により与えた。飼育期間の終了後、血液を採取した。血液を遠心により血清をえた。肝臓を取り、秤量した。 飼料摂取量、体重増加:β-シクロデキストリン食群の飼料摂取量は基本食群より低下した。α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の体重増加量は基本食群と変化無かった。α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の肝臓と腎臓の重量は基本食群と変化無かった。 肝臓銅、亜鉛、メタロチオネインmRNA:β-シクロデキストリン食群の肝臓銅レベルは基本食群の肝臓銅レベルより有意に増加した。α-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の肝臓銅レベルは基本食群より増加の傾向がみられた。一方、α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の肝臓亜鉛レベルは基本食群の肝臓亜鉛レベルと等しかった。 α-シクロデキストリン食群の肝臓メタロチオネインmRNAレベルは基本食群と変わらなかったが、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の肝臓メタロチオネインmRNAレベルは基本食群の肝臓メタロチオネインmRNAレベルより有意に増加した。 腎臓銅、亜鉛、メタロチオネインmRNA:α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群の腎臓銅レベルは基本食群の銅レベルより有意に増加した。γ-シクロデキストリン食群の腎臓亜鉛レベルは基本食群の腎臓亜鉛レベルより増加の傾向が認められた。 一方、α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の腎臓亜鉛レベルは基本食群の腎臓亜鉛レベルと等しかった。 α-シクロデキストリン食群、β-シクロデキストリン食群、γ-シクロデキストリン食群の腎臓メタロチオネインmRNAレベルは基本食群の腎臓メタロチオネインmRNAレベルより有意に増加した。 以上の結果から肝臓、腎臓の亜鉛レベルというより肝臓、腎臓の銅レベルが肝臓、腎臓のメタロチオネインの発現に関与していることが推察された。
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