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2005 年度 実績報告書

モバイル技術とセンシング技術を用いた地域連携型環境問題学習支援の実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300248
研究機関東京大学

研究代表者

杉本 雅則  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (90280560)

研究分担者 楠 房子  多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (40192025)
稲垣 成哲  神戸大学, 発達科学部, 教授 (70176387)
山口 悦司  宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
キーワード協調学習支援 / 物理世界と仮想世界の統合 / センシングボード / 携帯端末 / 個人空間と共有空間の統合
研究概要

今年度は、昨年度から設計を進めているシステムを用いて、評価実験を行った。具体的には、神戸市内の小学校において、共有空間と個人空間を融合したCarettaKidsと呼ばれるシステムを用い、環境問題学習での授業実践を進めた。CarettaKidsでは、共有空間としてセンシングボードと呼ばれる同時多入力デバイスが用いられる。子ども達が物理的なオブジェクトをデバイスに配置すると、その種類と配置を元にコンピュータシミュレーションが行われ、デバイス上に視覚的な結果がプロジェクタを介して投影される。没入感の高い協調学習支援環境が実現されるので、子ども達の学習体験を高める効果が期待できる。一方、個人空間としてはPDAが用いられる。各々の子ども達は、他者に干渉されることなく、共有空間で行う都市設計の作業をPDA上で行うことができる。そして、個人空間で発見したデザインプランやルールを共有空間にコピーして他者に提示したり、共有空間の状況を個人空間にコピーして一人で考えたりするといった、2つの空間の移動を直感的なやり方で行うことができる。
授業実践では、小学校の1クラスの子ども達が6人ずつのグループに分かれ、CarettaKidsを用いた。実践にあたり、学習者にとって学習の文脈が明らかになるよう、カリキュラムが設計された。実験の様子はビデオ撮影され、また子ども達や教員にもアンケートが実施された。評価実験の分析は、現在進行中であるが、これまでに判明している範囲では、所期の目的や期待していた効果を裏付けるデータが得られている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Supporting Self-Directed Learners and Learning Communities with Sociotechnical Environments2006

    • 著者名/発表者名
      Fischer, G., Sugimoto, M.
    • 雑誌名

      Journal on Research and Practice in Technology Enhanced Learning 1・1

      ページ: 31-64

  • [雑誌論文] 実世界とのインタラクションによる学習支援2005

    • 著者名/発表者名
      杉本 雅則
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌 22・3

      ページ: 161-168

  • [雑誌論文] Beyond Binary Choices : Integrating Individual and Social Creativity2005

    • 著者名/発表者名
      Fischer, G., Giaccardi, E., Eden, H., Sugimoto, M., Ye, Y.:
    • 雑誌名

      International Journal of Human Computer Studies 63・4-5

      ページ: 482-512

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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