研究課題
本申請では、環境問題の学習を支援するため、モバイル技術およびセンシング技術を用いた協調学習支援システムを構築し、そのシステムを最大限有効に活用するための学習環境をデザインすることを目指した研究である。平成18年度は、下記の点について研究を進めた。●評価実験の実施と分析昨年度、神戸市内の小学校において約1週間に渡って行われた評価実験の分析を行った。膨大な量のビデオやシステム利用のログデータから、システムの効果を定性的、定量的に示す部分を見つけ出す。具体的には相互行為分析の手法に基づき、提案システムがどのような場面で、どのような子供たちに、どのように有用であったのかについて、検討を行う。さらに、システムの有用性や解決すべき点に関する特徴的なエピソード抽出を進めることで、学習支援効果を具体的に示した。●研究総括、取りまとめ、成果発表評価分析の結果に基づいて、本研究の成果を国内外の学会での発表を進めた。具体的には、日本科学教育学会でのオーガナイズドセッション(自主課題研究)を開催するとともに(2006年8月)、国際学会への論文投稿(CSCL2008:2008年7月にアメリカで開催予定:論文は採択済み)を行った。現在、JCSCLやJLSなどの著名な国際学会論文誌への投稿準備も行っている。また、本科研費研究によって達成できたこと、今後さらに研究を進めるべきことを整理し、最終年度のとりまとめを行った。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics, Part C Vol.36,No.5
ページ: 693-700
電子情報通信学会論文誌 Vol.J89-D,No.6
ページ: 1260-1268