研究課題/領域番号 |
16300252
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
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研究分担者 |
黒田 光太郎 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30161798)
齋藤 了文 関西大学, 社会学部, 教授 (60195998)
横山 輝雄 南山大学, 人文学部, 教授 (80148303)
柴田 正良 金沢大学, 文学部, 教授 (20201543)
蔵田 伸雄 北海道大学, 文学研究科, 助教授 (50303714)
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キーワード | 技術者倫理教育 / アジアにおける技術者倫理 / JABEE / 専門職倫理 / 技術者の誇り / integrity / 内部告発 / 倫理綱領 |
研究概要 |
平成16年度は、全国のいくつかの大学・高専を対象とした技術者倫理教育のカリキュラム、内容、担当者のバックグラウンド、教材などについての聞き取り調査を行い、データを蓄積した。また、先行して同種の調査(質問紙調査)を行った、東京工業大学、調助教授からデータの提供を受けるとともに意見交換を行った。また、海外の技術者倫理教育プログラムの動向調査の一環として、台湾におけるJABEEに相当するInstitute of Engineering Education, Taiwanにおける技術者倫理教育プログラム認定のシステム作りに中心的役割を果たした、Pei-Fen Chang、Dau-Chung Wang両氏を招聘し、台湾における技術者倫理教育プログラムの実態について聞き取り調査を行うとともに、アジアの文化的地域的特性に配慮した技術者倫理のあり方について、意見交換を行った。 教材および教科書の妥当性検討に関しては、現場の若い層の技術者から生の声を聴取するのが適切であると考え、中部技術士会、デンソー、アイシン精機、トヨタなどの企業に勤める技術者との交流の場を設け、我々が作成した教科書『誇り高い技術者になろう』(名古屋大学出版会)を1つの題材として、技術者倫理教育の「教科書」はいかにあるべきかについての意見を聴取するとともに、意見交換を行った。これらに平行して、技術者倫理教育に役立つ日本における具体的事例の収集のための作業、内部告発者の保護制度のあり方の検討、技術者の倫理的に適切な行動を促す企業風土のあり方についての社会心理学者の知見の吸収、既存の教材の電子化などの作業を適宜進め、成果のいくつかは、科学技術社会論学会などで口頭発表した。
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