研究概要 |
平成19年度は,実践モデルの開発、研究発表,そして課題の点検・整理に取り組んだ。 1. 実践モデルの開発と分析 可能な限り実践瀬モデルの開発に取り組み,小学校4年生「閉じこめた空気や水をおしてみよう」,小学校6年生「ものの溶け方」について,特に詳細な記録を取って,児童の概念変化分析や会話分析を行った。 2. 研究発表 これまでのシステム開発の技術的な部分についてHCI International 2007で報告した。教育実践に関する部分では,実践モデルの開発に携わった研究協力者の中西英教諭を中心に日本科学教育学会で小学校4年生の「空気や水をとじこめると」の事例について発表した。 3. 課題の点検・整理 教育実践モデルの開発に携わった小学校教師を交えてこれまでの教育実践から出てきた課題を出し合って検討した。その結果,児童がPolkaの再生機能を発展的に活用して,現象の変化をアニメーション的に表示し,それによって効果的な授業を行うことができるケースがあることが確認された。このことから,新しい研究開発プロジェクトとして,アニメーション機能を含むシステムの開発について検討する必要性か示唆された。
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