研究課題/領域番号 |
16300256
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研究機関 | 筑波学院大学 |
研究代表者 |
高藤 清美 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 助教授 (00279556)
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研究分担者 |
山野井 一夫 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 講師 (70230521)
山島 一浩 筑波学院大学, 情報コミュニケーション学部, 講師 (90310193)
金子 正夫 茨城大学, 理学部, 教授 (90109794)
余田 義彦 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (20191653)
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キーワード | 実験観察学習 / 測定 / 検出デバイス / センサー / 実験観察データベース / 協同学習 / グループウェア / 学習の振り返り |
研究概要 |
科学系の教科において、実験や観察は学習の中の重要な要素であり、高い学習効果が期待されている。しかし、従来の実験・観察学習は、個人またはグループ単位で取り組み、結果をまとめる、という方法が主流であり、議論を通して考察を深める機会が得られず、深いレベルの考察や理解が困難である。本研究では、実験・観察学習における学習活動の改善を目的として、学習初期の段階から、結果の予想、実験・観察方法の検討、実験・観察の実施、結果の考察、まとめ、等の多くの場面で、議論や考察の機会を保証するためのICT(情報通信技術)を活用した協同学習支援システムの構築とこれを用いた授業設計・教材開発を目指している。また学校現場で簡単に入手でき、手軽に使用できるセンサーや測定装置が少ないこともあり、センサーや測定装置の開発も重要な研究テーマと考えている。 平成17年度は、昨年度に引続き、ITを活用した実験・観察学習過程を支援するためのシステムの研究をおこなうとともに、実験観察のための道具である、センサーや測定装置に関する研究を重点的に実施した。さらにこれらのセンサーやITを活用した実験・観察学習過程支援システムを活用したカリキュラムの開発についても、詳細な検討を実施している。センサーについては、市販品を検討するとともに、身近な材料を利用した新規検出デバイスの検討も同時におこなった。教育現場では、ブラックボックス化された市販センサーを用いるよりも、測定原理などを理解しながら使用することのできる検出デバイスを用いた方が、学習者に対して自然現象や測定の仕組みについての興味を喚起することができると考えているからである。本年度の研究では、多糖類と蛍光を発する物質を組み合わせることで、温度や湿度の変化を蛍光強度の変化として検出できるデバイスを開発し、これをセンサー化することに成功した。
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