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2006 年度 実績報告書

高等学校における離散数学を中心とした新たな教材の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300258
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

長崎 栄三  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (50141982)

研究分担者 長尾 篤志  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (00353392)
景山 三平  広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (70033892)
楠岡 成雄  東京大学, 大学院数理科学研究科, 教授 (00114463)
中木 達幸  広島大学, 総合科学部, 教授 (50172284)
キーワード離散数学 / グラフ理論 / 鳩の巣原理 / 教材開発 / 高校数学
研究概要

1.教育課程に新しい数学を導入する際の基準としての数学教育の目的に沿って離散数学の導入を検討した。人間形成的目的としては論理的思考力や表現力の育成,実用的目的としては数学的モデル化能力や現実問題の数学的問題解決能力の育成が挙げられた。文化的目的については,数学文化としての離散数学の発展の歴史を考察した。
2.離散数学を題材とした授業を高等学校において実践をしその評価のあり方を調べた。題材は,鳩の巣原理,離散グラフなどである。評価は,授業中の観察,適用問題のワークシートの分析,生徒の問題づくりの分析,質問紙調査による生徒の意識や態度の分析などで行なった。
3.離散数学を題材とした教科書の記述例をもとに,中学校・高等学校において授業実践をし,その結果をもとに教科書の記述のあり方を調べた。題材は,離散グラフで,必履修と選択の両者について検討した。
4.高等学校で指導する離散数学の指導目標・内容・用語に関してまとめた。離散数学を扱う科目としては,必履修科目,選択科目の両者に渡った。内容は,必履修科目の。「社会生活における数理的な考察」においては,離散グラフや鳩の巣原理など,選択科目の「集合と論理」においては,鳩の巣原理,二値化など,「離散グラフとその応用」においては,離散グラフとそのアルゴリズムや応用などである。
5.高等学校の数学教育関係者を対象にした「高等学校への離散数学を中心とした内容の導入」に関する意見調査を実施した。数学教育関係者は,高等学校への離散数学の導入に関して肯定的な意見であった。
6.離散数学を題材とした授業を含めて,高等学校の授業を改善する視点として,数学的活動を重視した授業,評価の観点を利用した評価の工夫,生徒の数学的活動の評価についてまとめた。
7.第3年次の成果をまとめて研究成果報告書『高等学校における離散数学を中心とした新たな教材の開発研究最終報告書』を刊行した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中等教育における離散グラフを用いた数学的モデル化に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      西村圭一
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 Vol.89, No.3

      ページ: 8-16

  • [雑誌論文] 離散数学で論理力を養う-ラムゼー定理を主題として-2006

    • 著者名/発表者名
      萩原季弘
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 Vol.88, No.9

      ページ: 11-18

  • [図書] 高等学校における離散数学を中心としあ新たな教材の開発研究 最終報告書2007

    • 著者名/発表者名
      長崎栄三
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      国立教育政策研究所科研研究成果報告書

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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