研究課題/領域番号 |
16300263
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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研究分担者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
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キーワード | eラーニング / 教材作成 / ストリーミングビデオ / 自己組織化マップ / シーン分割 / 学習スタイル / 学習者属性 / 日米比較 |
研究概要 |
今年度は、eラーニング普及を目的として、以下の2つの内容についてそれぞれ研究を進めた。 (1)eラーニング教材の作成手法の開発 パソコンによるプレゼンテーションソフトを用いた授業や、黒板や書画カメラを用いた授業の映像記録から、eラーニング教材を簡便に作成する手法を開発した。まず、プレゼンテーションソフトを用いた場合には、講義を実施しながら提示資料と講師画像を自動的に取り込み、これをeラーニングの世界的な規格であるSCORMに準拠させるために、講師に提示資料の提示順序を分類するだけでSCO(sharable content object)が定義できるシステムを試作し、教材作成時間の短縮化を確認した。 また、画像を中心とする講義の場合には、ビデオストリーミングとして扱うことが多いので、これをシーン分割し、さらに画像と提示資料の内容を考慮したクラスタリングを自己組織化マップで行ない、分類表示するシステムを開発した。これによって、講義概要を一覧表示できる可能性を確認した。 (2)eラーニングによる学習者変容測定のための指標開発 eラーニングの成功例は米国で多いが、米国の学習者の属性や学習スタイルは日本の学習者と異なることが考えられる。また、eラーニングで学習する上で求められる学習者属性や学習による学習者変容が考えられる。そこで、学習者属性や学習スタイルの測定指標を開発し、日米で比較するとともに学習内容などによる影響を検討することにした。本年度は、米国で大学生を対象に用いられる性格検査や学習スタイル検査を組み合わせた英語版の調査項目を構成した。次に、この日本語訳版を作成し、評価可能性を検討するために、日本の大学生大学院生38名を対象に実施し、集計分析して日米比較した。その結果、日本語版でも同様な指標が測定できることを確認した。
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