研究課題/領域番号 |
16300263
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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研究分担者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
山本 洋雄 信州大学, 高等教育システムセンター, 教授 (70345768)
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キーワード | eラーニング / 教材作成 / 学習意欲 / パーソナリティ / 学習スタイル / 日米比較 / 因果分析 / 教材評価 |
研究概要 |
eラーニング運用上の問題に対処するため、下記の内容についてそれぞれ研究を進めた。 (1)eラーニングによる学習者変容測定の検討 eラーニングで学習する上で求められる学習者属性や学習による学習者変容が考えられる。そこで、学習者属性や学習スタイルの指標について測定し、日米で比較するとともに学習活動との関係を分析した。調査した内容は、学習意欲、パーソナリティ、学習スタイルである。これを日本の工学系の学部1年生と大学院修士課程1年生で、入学直後と学期末で調査を行なった。同一の調査を、米国フロリダ州の大学生でも調査し、学部レベルでの日米比較を行なった。 日本での調査では、調査対象の学生はeラーニングを導入したブレンド学習の授業参加者であった。そこで、授業への出席回数、eラーニングの利用回数、eラーニングでの成績との関係を検討した。また、eラーニングシステムの評価、学習者が学習方略を獲得しているかについて、調査を行ない、分析に加えた。分析には、共分散構造分析を用いて、学習意欲、パーソナリティ、学習スタイルが学習方略や学習成果として出席回数やeラーニングの利用状況への因果分析を行なった。その結果、学習意欲や学習スタイルが、学習方略やeラーニングでの成績に影響していることを明らかにした。 (2)eラーニング教材における回答評価 eラーニングは、コンピュータを介した学習であるため、コンピュータ操作が学習活動に与える影響が大きい。そこで、教材利用におけるユーザビリティ評価を検討した。 また、コンピュータ画面での多肢選択回答における、学習者の回答内容に対する確信度を検討することが多いが、学習者に回答と確信度の両方を問う必要がある。そこで、眼球運動の情報から確信度を推定できる可能性を検討した。
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