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2005 年度 実績報告書

遠隔演奏システムの実用化モデルの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300267
研究機関信州大学

研究代表者

齊藤 忠彦  信州大学, 教育学部, 助教授 (10313818)

研究分担者 中島 卓郎  信州大学, 教育学部, 助教授 (20293491)
小野 貴史  信州大学, 教育学部, 助教授 (10362089)
キーワード遠隔演奏 / 遠隔講座 / テレビ会議システム / MIDI / ピアノ
研究概要

遠隔演奏システムとは、異なる地点にあるピアノ等のMIDI対応楽器を通信回線で接続し、同時に演奏させることができるシステムである。テレビ会議システムとの併用により、遠隔地にいる受講者にレッスンを行うことができる。本研究では、遠隔演奏システムによる遠隔演奏や遠隔音楽講座の考案と、その実用化に関する研究を行っている。
平成17年度は、このシステムを用いて、遠隔地にいる演奏者とのセッションの可能性について追究した。これまでにピアノ奏者同士による連弾という試みは行われているが、本研究ではピアノと生楽器とのセッションを試みた。具体的には、神奈川にいるピアノ奏者と長野にいるヴィブラフォン奏者とのセッションを図ろうとするものである。ヤマハが開発したiSession(アイセッション)を用いて光回線で接続すると、神奈川で弾いたピアノが、長野のピアノで同時に演奏される。そのピアノに合わせてヴィブラフォンを生演奏するという国内で初の試みとなった。テレビ会議システムを併用するので、演奏者同士が画像を通して演奏のタイミングを確認しあうことはできるが、音の遅延が50msecほど生じているため、画像を頼りにしたセッションは無理が生じてしまうことが明らかになった。そのため、長野で演奏されるピアノの音だけを頼りにするという実験的なセッションとなった。しかし、遠隔演奏であることを感じさせない臨場感ある演奏となり、聴衆者のアンケート調査からも概ね満足という回答を得られた。なお、遠隔演奏システムによるセッションでは、選曲への配慮が重要となり、例えば、本研究のプログラムでとりあげたような現代音楽の中でもミニマルミュージックのような作品が適切であることが明らかとなった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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