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2006 年度 実績報告書

授業中に発現する能動的学習行動が学習促進に及ぼす効果に関する実証的検証

研究課題

研究課題/領域番号 16300276
研究機関早稲田大学

研究代表者

野嶋 栄一郎  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)

研究分担者 向後 千春  早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00186610)
浅田 匡  早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (00184143)
西村 昭治  早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (30207493)
齋藤 美穂  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90288043)
魚崎 祐子  早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (20386650)
キーワード教授学習行動 / 小学校 / 中学校 / 挙手行動 / アンダーライニング / ノートテイキング
研究概要

本年度は前年度までの研究をひきつぎ、授業中の児童の学習行動に関する調査研究,実践研究を行った。具体的には以下の2点に観点を絞った。第一は教育ボランティアが介入した授業における授業中の児童の発話行動であり、第二は児童の挙手行動である。児童の発話行動に関する実践研究の概要は以下のとおりである。2006年度後期(9月〜12月)に首都圏の公立小学校の6年生2クラス,理科の授業,各8時限分(計16時限)を対象に行った。対象の授業はビデオカメラ2台で教室全体が映るように撮影した。各クラスの半分の授業(4時限分)に教育ボランティアを配したTT(Team Teaching)を実施した。教育ボランティアの介入した授業と教育ボランティアが非介入の授業における児童の発話行動の比較を行った。分析の結果、教育ボランティアが授業に介入することにより、児童の授業内のコミュニケーションに質的変化をもたらす可能性が示唆された。具体的には以下の点が明らかにされた。1.児童の総発話時間はボランティアの介入により、有意に増加した。2.発話内容の詳細な検討により、児童発話はボランティア介入時には、非介入時と比較して、「器具取扱」「作業補助」の発話内容が有意に増加していた。これらの研究結果より、ボランティアが介入することが。児童が授業に積極的に関わる契機になると推察される。
児童の挙手行動に関する研究の概要は以下のとおりである。2006年9月に、首都圏の小学校および香川県の小学校の計2校において、4〜6年生を対象とした挙手行動の実態調査を行った(5項目)。分析の結果、挙手行動の実態に関しては、学年・性差に関しては有意な差は見出されず、クラス間において有意な差が見られた。このことより、挙手行動が教室文化の影響を受けている可能性が示唆できる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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