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2007 年度 実績報告書

高次思考能力の育成をめざす授業設計法と評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300277
研究機関関西大学

研究代表者

黒上 晴夫  関西大学, 総合情報学部, 教授 (20215081)

研究分担者 久保田 賢一  関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)
堀田 龍也  メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (50247508)
中川 一史  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80322113)
加藤 隆弘  金沢大学, 教育学部, 准教授 (10324063)
稲垣 忠  東北学院大学, 教養学部, 准教授 (70364396)
キーワード高次思考力 / 授業設計 / ルーブリック / ストラテジー / シンキング・ツール
研究概要

高次思考力を育成する授業方法について考えるとき,まず高次思考力について一定の定義を与える必要がある。これについては,ブルームの認知的領域の能力目標群について,マルツァーノの考えを加味しつつ,目標体系の「応用」より上位のものに対応した「思考動詞群」を想定した。それらを教科における学習内容との関連から約10程度にしぼり,それぞれに対して4段階からなるルーブリック(思考ルーブリック)を作成した。
実際の授業設計においては,授業内容においてどのような思考が求められるかを,教科ごとに絞り込んだ「思考動詞群」と対応させ,さらにそれに対応したルーブリックを参照しつつ,どうやってその「思考」を実現させるかを考えることになる。この具体的な手だてが高次思考力を育成することにつながるが,ルーブリックをもとにデザインされているため,元にしたルーブリックは同時に評価項目(教師評価・自己評価・相互評価)としても機能する。ブルームの体系の最高位に「評価」があることからも,これによって自己評価を頻繁に行わせることも,高次思考力の育成につながることになる。
また,手だてについては,その都度検討することにかかる労力・時間的コストをさげるために,あらかじめワークシートの形式で「思考の枠組み」を提供することもある。この一連の枠組みを「シンキング・ツール」と呼ぶが,それを「思考動詞群」と対応させた一覧表を作成した。これによって,どのような「思考」を期待するかを同定した後,それに対応するシンキング・ツールをもとに手だてを考えることもできるようになる。
ルーブリックとシンキング・ツールを長期間活用することで,実際に学習者が自分でそれらを内面化して,日常的な場面においても利用することができるようになり,高次思考の日常化が図られる事例も報告された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ルーブリックを用いた授業設計(1)2007

    • 著者名/発表者名
      内垣戸 貴之・馬場 恵梨・坂田 篤志・黒上 晴夫
    • 学会等名
      全日本教育工学研究協議会
    • 発表場所
      千葉県旭市立中央小学校
    • 年月日
      2007-11-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ルーブリックを用いた授業設計(2)2007

    • 著者名/発表者名
      坂田 篤志・江口 慎一・内垣戸 貴之・黒上 晴夫
    • 学会等名
      全日本教育工学研究協議会
    • 発表場所
      千葉県旭市立中央小学校
    • 年月日
      2007-11-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 教師の授業力向上させるネットワーク型学習評価2007

    • 著者名/発表者名
      表 克彦, 高橋 純, 堀田 龍也
    • 学会等名
      全日本教育工学研究協議会
    • 発表場所
      千葉県旭市立中央小学校
    • 年月日
      2007-11-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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