研究課題/領域番号 |
16300278
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 徳山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
門脇 重道 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (90035056)
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研究分担者 |
藤本 浩 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助手 (00311085)
石田 浩一 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 講師 (50222998)
櫻本 逸男 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助教授 (70225853)
兼重 明宏 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 助教授 (70224615)
藤満 達朗 徳山工業高等専門学校, 機械電気工学科, 教授 (70035062)
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キーワード | 高専 / 学生特許 / 創造教育 / 創造演習 / 実践教育 / 特許教育 / 使える技術 / カリキュラム |
研究概要 |
高専教育の特質は、高校年齢段階から自由度の高い教育を実施できる点にあり、この特質を活かす方向として創造教育を掲げ、創造力の向上を目指し、さらに特許教育に力を入れた取組みを行った。創造演習では、発想方法に関する調査を実施し、その成果を創造演習Iの中で簡易KJ法という形で試行を行った。また創造演習の授業効率向上のために、課題設定の仕方、作業工程の自己管理の方法、作業内容の点検などを学生自身で行えるマニュアルの作成も行っている。専門教育の低学年からの実施のための教材開発では、45セットのワンチップマイコン(PIC)制御教材の開発を始めており、17年度から使用予定となっている。またアクチュエータの周辺装置を理解させるための制御回路を作成し、授業で採用した。特許教育に関しては1年生に九州大学熊谷健一先生による特別講演、4年生には創造製作II授業での明細書作成指導、5年生にも井上浩弁理士による知的財産権講義を実施し、さらにパテントコンテストに向けたアイデア募集を3年生以下の学生対象に行った。さらに特許出願を希望する学生対象には明細書作成集中セミナーを中国経済産業局のご協力で実施した。また使える技術を低学年から実施するカリキュラム案を検討中で、17年度にも行われるカリキュラム改定に反映させるべく準備を進めている。他高専との意見交換は、各種教育研究会、講演会や本校の創造教育に関する調査に訪れる高専教員と積極的な意見交換により行っている。このような取組みの結果、学生による成果も各種上がっている。弟6回理工系学生科学技術論文コンクールでは2年生が最優秀の文部科学大臣賞を獲得し、本コンクールでは5年連続の入賞となっている。また平成16年度パテントコンテストでは、高専部門の入賞4件中3件を徳山高専機械電気工学科の学生が占めることとなり、本学科の特許教育の成果と言える。さらに特許の活用という点では、第3回キャンパスベンチャーグランプリCHUGOKUで本校学生が中国経済産業局長賞と環境・健康・福祉部門優秀賞を獲得している。さらにこの中の1件は地元の産業技術センターから支援を受けて、商品開発段階に進み、学生発想の商品誕生がほぼ確実な段階になっている。
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