• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

e‐learningにおける学力対応型学習プログラムの開発に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16300281
研究種目

基盤研究(B)

研究機関独立行政法人メディア教育開発センター

研究代表者

小野 博  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (10051848)

研究分担者 中原 淳  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (00342618)
西森 年寿  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90353416)
酒井 志延  千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30289780)
木村 松雄  青山学院大学, 文学部, 教授 (20225064)
キーワードe-learning / 英語集中学習 / リメディアル教育 / 大学生の基礎学力評価 / プレースメントテスト / コンピュータテスト / 学力対応型学習プログラム / 擬似インターネット利用学習教材
研究概要

まず、大学生の基礎学力評価の研究実績について述べる。平成16年に日本語(約7100人)、英語(約5400人)、数学(約660人)のプレースメントテストを実施し、大学生の基礎学力構造の分析を行った。その結果から、少子化による最近の入学者選抜競争緩和は、日本語力の低下をもたらし、中・高におけるコミュニケーション中心の英語学習は、基礎英語力の大幅な低下をもたらしていることがわかった。また、学習後の学力向上の評価等に利用するコンピュータテストの開発を進めており、プレースメントテスト実施時には、受験生の学力評価には利用しない新問題も含ませ、この回答行動の分析から個別問題の困難度と識別率を求めて、妥当な問題を問題プールに追加した。さらに、大学生の英語力の2極化に伴い、国立大学と私立大学の英文科学生のクラス分け等に利用するため、難易度の高い問題を300問程度作成し、プリテストの後、17年度のプレースメントテストに利用している。
次に、英語力の低い学生への対応策の実施について述べる。リメディアル学習に対応する基礎英語学習用のCD教材及びネットワーク教材の改良を行った。さらに、この英語CD教材とネットワーク教材を組み合わせた学力別学習プログラムを試作し、3大学で検証実験を行った。その際、学習時間と学力の伸びの関係を調べたところ、教員、メンターのサポートのもとで学習時間を確保すれば、基礎英語力が大幅に向上することがわかった。
平成17年度に実施予定の海外コミュニケーション集中学習と組み合わせると、大学入学時に英検3級以下の英語力の低い学生でも、大学でリメディアル教育から始め、仕事に使える英語力の基本(英検2級とコミュニケーション力)の習得が可能であることがわかり、大学における完結した英語教育理論の構築が期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 大学生の学力低下と理科教育2004

    • 著者名/発表者名
      小野 博
    • 雑誌名

      大学の物理教育 10・2

      ページ: 81-84

  • [図書] 日本の大学生の基礎学力構造とリメディアル教育2005

    • 著者名/発表者名
      小野 博他
    • 総ページ数
      147
    • 出版者
      メディア教育開発センター

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi