研究課題
基盤研究(B)
本研究は、本研究の全体的な枠組みについて4年度にわたって考察した。すなわち、科学がどのような産業技術と科学思想とに相互に影響しあってきたのか、また、これらの相互交渉はどのような研究体制の中でおこなわれたのかについて検討を加えた。その上で、具体的事例を上げ、ケースヒストリー的に明らかにした。(1)欧米を対象とした成果としては、アメリカのGE社研究所のラングミュアの研究、ドイツのパッシェンを中心とした熱輻射研究、アインシュタインの量子論研究、ならびに、数学研究の技術との関連性についてフェリックス・クラインを取り上げて考察した。(2)日本を対象とした成果としては、近年の「戦時科学史」の動向、学術振興会における科学者が果たした役割、ならびに戦時下の数学研究と技術研究との相互関連について事例を取り上げて考察を加えた。加えて、唯物論研究会の自然科学部門の研究展開について検討した。さらに、今日の日本の科学技術政策の動向と学術研究体制についても考察した。(3)20世紀初期の物理科学の発展と階層的自然認識の発展について、ことに物質観と空間認識について科学史的に考察した。(4)技術史分野の成果としては、コンピュータの技術的構成の変化や、トランジスタ・半導体を対象としたマイクロエレクトロニクス研究の発展、ならびに工作機械技術としてのロボット技術について考察を加えた。(5)ゲストスピーカーを招き、近現代の日本の物理科学史、東アジアの科学史技術史の研究事情、東アジアの科学技術体制に見られる近代化の遅れの原因について、専門的知識の提供を受けた。
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