研究課題/領域番号 |
16300290
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研究機関 | 新潟県立歴史博物館 |
研究代表者 |
西田 泰民 新潟県立歴史博物館, 研究員 (80172667)
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研究分担者 |
宮尾 亨 新潟県立歴史博物館, 研究員 (90245655)
吉田 邦夫 東京大学, 総合研究博物館, 助手 (10272527)
八田 一 京都女子大学, 家政学部, 助教授 (00309056)
ピーター マシウス 国立民俗博物館, 民俗学研究開発センター, 助教授 (70281590)
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キーワード | 残存デンプン分析 / 安定同位体分析 / 古食性 |
研究概要 |
旧石器時代石器・縄文時代遺構埋土・縄文時代石器・縄文土器からのデンプン粒の検出作業を昨年度に引き続き行った。その成果の一部は19年度日本文化財科学会大会にて発表する。在来食用植物の対照現生サンプルをさらに追加した。縄文時代の炭化食品の一例として知られる群馬県行田大道北遺跡の炭化物、また土器付着炭化物として埼玉県石神貝塚出土土器付着物の安定同位体分析を行った。また、食品炭化物中より検出された繊維質物質の同定を試みた。デンプンの分解過程を解明をするため国立民族学博物館および新潟県立歴史博物館で実験石器の埋没・放置実験を半年間実施した。 昨年度に引き続き食性分析の手がかりとなる炭化物のモデル生成実験をおこなった。15種類の異なる食材を縄文土器に見立てた素焼き土器で薪燃料により煮沸し水分がなくなるまで加熱した結果、それぞれ性状の異なる付着炭化物が生成した。一部を採取して炭素、窒素安定同位体分析をおこなっている。結果については18年度日本考古学協会総会で発表を行った。 縄文時代において主たる食料となっていたと考えられ、旧石器時代も利用されていた可能性がある堅果類の加工法の一端を探るため、あく抜きをしていない堅果類と他の食材の混合比率を変えた材料を用意し石蒸しによる調理実験を再度行い官能検査によって可食化の可能性を検討した。 縄文時代中期の磨石類の集成から各属性の分析を行った。
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