研究分担者 |
井田 仁康 筑波大学, 総合人間科学研究科, 助教授 (20203086)
鵜川 義弘 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20232803)
秋本 弘章 獨協大学, 経済学部, 助教授 (90327015)
谷 謙二 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40323381)
村山 祐司 筑波大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30182140)
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研究概要 |
本研究の目的は,教育分野における地理情報システムの有効性と活用方法を具体化することにある。このため本年度は前年度に引き続いて,(1)「教育GIS(GISの教育利用)の理論的検討」,(2)「GISシステム等の整備」,(3)「GISカリキュラムの開発と提供」,(3)「海外の先進事例調査」等を行った.すなわち, (1)「教育GISの理論的検討」では,各教科や分野について「学習指導要領」「手引書」「教科書」さらには「副教材」などの検討から,あるいは教育現場でのヒアリング等から,GISがどのような領域と方法で有用になるかを,具体的に解明することを試みた.それによって,GISの教育利用の意義を明確化し,教材を含めた教育方法の課題等を整理した. (2)「GISシステム等の整備」では,教育分野におけるGIS利用において,どのようなシステム等が必要かを検討しながら,それらを整備するための研究を行った.具体的には,教育用のフリーソフトGISやWeb-GISを構築をはかるとともに,昨今の携帯電話の広範な普及を鑑み,そこでうごくGISアプリケーションの開発も試みた. (3)「カリキュラムの開発」に関しては,その初期作業として,プロトタイプのカリキュラム開発を目指しながら,教育現場等におけるGIS利用の実践を試みた.また,これに関連して,(4)「海外の先進事例調査」も行い,上記(1)〜(3)を進めるために必要な資料や情報を収集,関係研究者へヒアリングを行った. 以上の成果については,2005年10月に開催された地理情報システム学会において,独自のセッションを組み,速報として報告した.また,2006年3月には,日本地理学会春季学術大会において,「小中高の授業でGISをどう使うか」と題したシンポジウムも開催した.
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