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2004 年度 実績報告書

細菌べん毛軸カップリングジョイントの分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 16310088
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

今田 勝巳  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教授 (40346143)

研究分担者 難波 啓一  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (30346142)
キーワード1分子計測(SMD) / 電子顕微鏡 / ナノバイオ / ナノマシン / 分子モーター
研究概要

・HAP1-49Kフラグメントの構造解析を終了し、フック-フィラメント間カップリングジョイントを形成する全ての蛋白質のD0ドメインを除く結晶構造が明らかになった。HAP1とHAP3には、べん毛繊維を形成するフラジェリンD1ドメインと共通の構造かみつかった。そのため、既に明らかになっているべん毛繊維の原子構造の細胞質側をHAP1およびHAP3で置き換えることでHAP1からべん毛繊維に至る原子モデルを構築することができた(投稿準備中)。また、ブランダイス大学のDeRosier教授のグループにより得られた低温電子顕微鏡法によるフック繊維の低分解能密度図に、既にX線結晶構造解析に成功していたフック32Kフラグメントの原子構造をあてはめ、フック繊維の原子モデルを完成した(Nature,431)。このフック繊維モデルと先のHAP1-べん毛繊維モデルを互いの素繊維構造を保つように合わせたところ、両者をぴったり接合できた。接合部の特徴から、力学特性の異なるフックとべん毛繊維をつなげる機構モデルを提出した(投稿準備中)。
・ロッド蛋白質FliE,FlgB,FlgC,FlgF,FlgGのうち、FlgGフラグメントについて溶解度の大きい高純度サンプルが大量に得られるようになった。結晶化を行っているが、解析に適した結晶は、まだ得られていない。
・HAP2-HAP3複合体にHAP3特異的シャペロンのFlgNを添加することで、HAP2-HAP3-FlgN複合体を安定して分離することができた。HAP2-HAP3複合体には、HAP3部末端に溶液中で決まった構造をとらない領域が存在するため、結晶化が困難であった。しかしこの複合体は、、FlgNがこの領域に結合して安定化するため、結晶化に適している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Crystallization of a core fragment of the flagellar hook protein, FlgE.2004

    • 著者名/発表者名
      Samatey, F.A. et al.
    • 雑誌名

      Acta Crystallographica Section D 60

      ページ: 2078-2080

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] In Vitro Characterization of FlgB, FlgC, FlgF, FlgG, FliE Flagellar Basal Body Proteins of Salmonella.2004

    • 著者名/発表者名
      Hamano, Y. et al.
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Biology 339

      ページ: 423-435

  • [雑誌論文] Structure of the bacterial flagellar hook and implication for the molecular universal joint mechanism.2004

    • 著者名/発表者名
      Samatey, F.A. et al.
    • 雑誌名

      Nature 7012

      ページ: 1062-1068

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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