研究課題/領域番号 |
16310104
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
木村 俊一 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50143649)
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研究分担者 |
井上 昭彦 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50168431)
古澄 英男 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (10261273)
鈴木 輝好 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90360891)
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キーワード | 金融工学 / 数理ファイナンス / 証券価格過程 / 確率モデル / 時系列モデル / 幾何Levy過程 / 市場の記憶 / 長時間記憶 |
研究概要 |
BSM(Black-Scholes-Merton)モデルに代わる新たな証券価格モデルの構築とその応用に向けて、平成16年度は以下の研究成果を得た。 ・木村は、日経平均株価のデータを用いて、日次収益率のボラティリティ変動を表現する時系列モデルの統計的検証を行い、論文「株価収益率ボラティリティの変動特性に関する実証分析」にまとめた。また、転換価格下方修正条項付き転換社債の価格評価を行い、論文"Monte Carlo Analysis of Convertible Bonds with Reset Clauses"にまとめた。さらに、新しいオプション価格評価手法に取り組み、アメリカン・オプションへの応用結果を論文"Alternative Randomization for Valuing American Options"にまとめて日本ファイナンス学会(5月・中央大学)において、エイジアン・オプションへの応用結果を数理解析研究所研究集会(11月・京都大学)において、それぞれ発表した。 ・井上は、市場記憶のある株価モデルに関する研究を2編の論文"Financial Markets with Memory I, II"にまとめた。 ・鈴木は、企業年金保険の価格評価問題に取り組み、論文「契約者持分の増加と契約の転換を考慮した企業年金保険の価格付け」にまとめ、日本金融・証券計量・工学学会(8月・明治大学)及び日本オペレーションズ・リサーチ学会(9月・東北大学)において発表した。 ・木村・井上・鈴木の3名は、8月に京都大学において開催された2004 Daiwa International Workshop on Financial Engineeringに講演者として招待され、それぞれ研究論文を発表した。 ・平成17年2月7日〜8日に北海道大学において研究集会を開催し、全国から本研究に関連する20名を超える研究者の参加を得て、研究論文11編の発表と討議を行った。また、この研究集会の論文集を刊行し、研究集会の参加者及び国内関連研究機関の研究者に配布した。
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