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2005 年度 実績報告書

生命情報通信ネットワーク制御機構をモデルにした分散平均化輻輳回避システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16310117
研究機関九州大学

研究代表者

岡本 正宏  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40211122)

キーワードルーティングシステム / 生命情報通信 / 生物模倣 / 輻輳制御 / 酵素反応フィードバック / 耐障害性 / 分散制御
研究概要

昨年度は、酵素反応系フィードバック機構を取り入れたルーティングシステムを設計し、このルーティングシステムのQOSが効率的なトラフィックバランシングになりうるのかを、6ノードからなる小規模なノードシステムを想定し、各ノードよりある時間間隔で、あるサイズで発生したすべてのデータパケットの平均、最大、最小passageおよび到達までの途中経路を調べ、既存のルーティング手法(SPF)との比較を行った。その結果、SPFと比べて、顕著に各パケットのパッセージが平均化され、トラフィックを避けるように途中経路が多様化された。今年度は、大規模なネットワークシステムを解析するために、階層化ネットワーク(オーバーレイ)を構築し、上位のエリア層、下位のノード層のそれぞれにおいて、酵素反応系フィードバック機構を取り入れたルーティングアルゴリズムを考案し、経路の障害を想定し、任意の時刻にあるノード間の通信帯域を減少させて、設計したルーティングシステムの耐障害性(フォルトトレランシー)を調べた。その結果、障害に対し、臨機応変に途中経路が変更され、パッセージの平均化も保持できた。ランダムネットワーク構造、スケールフリーネットワーク構造のいずれにおいても、SPFやECMP(Equal Cost Multi Path)に比較して、耐障害能力が高いことが明らかになった。分散平均化を目指した交通量輻輳回避ナビゲーションシステムについては、カーナビゲーションシステムと信号センサーを用いたプロトタイプシステムを構築した。情報通信と同様のアルゴリズムを用いて交通量分散化シミュレーションを行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Biologically Inspired Adaptive Routing by Mimicking Enzymic Feedback Control Mechanism in the Cell2006

    • 著者名/発表者名
      Kawauchi, T., Nonoe, T., Okamoto, M.
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Computer Science 3953

      ページ: 371-378

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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