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1)早期記憶学習障害を示す老化促進マウスSAM P8系と正常形質を示す日本産野生マウス由来JF1系を交配することによって約300匹のF2雑種マウスを得た。次にこれらのマウスが5ヶ月齢に達した時点でSTEP THROUGH記憶学習実験を行い、120カ所以上の遺伝子多型マーカを用いて全ゲノム的QTL解析を行った。
2)その結果、4以上のLOD SCOREを示しSAM P8に由来する3カ所の責任遺伝子座を第1番染色体、第12番染色体、第13番染色体上に同定した。非常に興味在ることに、正常な表現型を示すJF1マウスにも第15番染色体上に早期記憶学習障害を促進する遺伝子座が存在することを見いだした。
3)スピードコンジェニックマウス作製法を用いてSAM P8とJF1間のF1雑種マウスをJF1系統に対して7回戻し交配を繰り返しJF1の背景に候補遺伝子領域である第1番、第12番、あるいは第15番染色体をSAM P8に置換したコンジェニック系統を樹立した。
4)該当する候補遺伝子領域に存在する遺伝子の構造解析を行い、SAM系統に特徴的な多型を複数見いだした。
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