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2007 年度 実績報告書

疾患遺伝子特定のためのHLA領域ハプロタイプ塩基配列決定によるSNPカタログ作成

研究課題

研究課題/領域番号 16310136
研究機関東海大学

研究代表者

椎名 隆  東海大学, 医学部, 講師 (00317744)

研究分担者 徳永 勝士  東京大学, 医学部, 教授 (40163977)
猪子 英俊  東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
安藤 麻子  東海大学, 医学部, 講師 (40101935)
キーワードHLA / 多様性 / 多型 / シークエンシング / SNP
研究概要

本年度では、MHC領域における個々の遺伝子における多型情報をさらに得て、多様性情報からそれら分子の機能を明らかにする研究の流れを確立するために、TRIM遺伝子領域のゲノム塩基配列を複数種類のHLA領域がホモ接合体のゲノムDNAならびにその他の霊長類ゲノムDNAを用いて決定し、既知の多型情報を含めた多型解析を実行した。まずHLA領域に位置する4個のTRIM遺伝子(TRIM10,TRIM15, TRIM26,TRIM39)の多様性解析をヒト、チンパンジー、カニクイザルを用いておこなった。TRIM15,TRIM26およびTRIM39は3種類ともによく保存されていたのに対して、TRIM10では、ヒトやチンパンジーでは、多型が認められなっかたが、カニクイザルでは集団間に顕著な頻度さを有する25種類の対立遺伝子が同定された。さらに、3種のアミノ酸配列の比較から、TRIM10の1個のアミノ酸残基は正の自然淘汰の影響を受けている証拠を得た。これはHIV感染を防御するTRIM5の遺伝学的特徴を酷似する。さらに興味深いことに、ホジキンパ腫、ベーチェット病、帯状庖疹はTRIM10遺伝子付近のゲノム領域と有意に関連することから、これらの感受性遺伝子はTRIM10の可能性があることを突き止めた。またこれまでのHLAハプロタイプことに同定された多型情報に既知情報を含めてカタログ化し、HLA領域における多型間の連鎖不平衡の強度の分布、ハプロタイプブロックの推定などHLA領域のゲノム多様性を詳細に明らかにし、HLA遺伝子座のみならず一般的なゲノム情報より疾患感受性遺伝子特定のための戦略を確立するための基盤を構築した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] A BAC-based contig map of the cynomolgus macaque(Macaca fasccicularis)major histocompatibnity complex genomic region.2007

    • 著者名/発表者名
      A.Watanabe, et. al.
    • 雑誌名

      Genomics 89

      ページ: 402-412

    • 査読あり
  • [学会発表] 霊長類MHCクラスI領域のゲノム構造の比較とその進化2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 隆
    • 学会等名
      日本進化学会2007年大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20070800
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)領域における比較ゲノム解析2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 隆, ら
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      パシヒコ横浜
    • 年月日
      2007-12-11
  • [学会発表] カニクイザルMHC領域に位置するTRIM遺伝子群の多型解析2007

    • 著者名/発表者名
      倉田 里穂, ら
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回目本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-11
  • [学会発表] コモンマーモセットMHC領域における比較ゲノム解析2007

    • 著者名/発表者名
      河野 あづみ, ら
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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