研究課題/領域番号 |
16310165
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
赤堀 雅幸 上智大学, 外国語学部, 助教授 (20270530)
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研究分担者 |
私市 正年 上智大学, 外国語学部, 教授 (80177807)
寺田 勇文 上智大学, 外国語学部, 教授 (20150550)
後藤 明 東洋大学, 文学部, 教授 (50079224)
東長 靖 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (70217462)
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キーワード | イスラーム / 神秘主義 / 聖者信仰 / タリーカ / スーフィズム / サイイド / 国際研究者交流 / 中東 |
研究概要 |
スーフィズム・聖者信仰複合を、スーフィズム(その思想的側面)、タリーカ(社会的側面)、聖者信仰の三つの側面に分けて検討する本研究は、今年度下記の研究実績を上げた。 1.平成18年5月、平成19年1月に半日の研究会、2月に合宿形式による2日間の研究会を開催した。主題としては上記信仰複合における継承の論理に焦点をあて、また若手研究者による最近の研究成果の発表聴取に力を入れた。 2.研究協力者である今松泰(神戸大学・同志社大学非常勤講師)を8月にトルコおよびフランスに派遣し、文献収集および現地聖者廟の調査をなさしめた。平成19年3月には別途、東長、今松の他、前年度までの研究分担者であり在外研究中の三沢伸生(東洋大学社会学部助教授)らを加えて、トルコ滞在中の研究分担者・協力者による共同調査を実施した。 3.平成18年6月にアンマン(ヨルダン)で開催された第2回世界中東研究世界大会において、2部構成のパネル"The Logic of Succession around Sufis and Saints"を組織し、東長が司会、赤堀が発表、後藤がコメントを担当し、他に研究協力者7名(日本人4名、フランス人3名)を加えて本研究の成果を発表した。その成果は日本オリエント学会誌Orient 42号の特集で英文で発表され(印刷中)、さらに京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科刊行の『アジア・アフリカ地域研究』にも英文の特集を組むべく準備を進めている。 4.その他、メーリングリストi-saintの運用は順調であり、研究会のホームページについては平成19年度より独自のドメインを獲得して公開を行う準備が整った。一般向け図書『民衆のイスラーム-スーフィー、聖者、精霊の世界』の編集作業は最終段階にあり、英文論集の刊行については継続して作業を進めている。
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