研究課題/領域番号 |
16320001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
坂井 昭宏 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20092059)
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研究分担者 |
新田 孝彦 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00113598)
蔵田 伸雄 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50303714)
石原 孝二 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30291991)
柏葉 武秀 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (90322776)
野村 恭史 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (40344535)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 応用倫理学 / 生命倫理 / 環境倫理 / 科学技術倫理 / 規範倫理 / メタ倫理 |
研究概要 |
近年の我が国の倫理学研究においては、生命倫理、環境倫理、情報倫理、工学・技術倫理などの新しい研究領域が開拓され、またその発展に伴って自己閉鎖的な専門分化の傾向が顕著になりつつある。本研究ではこうした現状を踏まえて、応用倫理学各分野を通底する基本的な諸概念に規範倫理学的な観点から反省を加えるとともに、そうした諸概念に対して、まだそこでさまざまな形で展開されている倫理学的論証をも含めてメタ倫理学的な分析を行いつつ、その再定義を試みることを研究目的としてきた。 このような研究目的を設定した理由の一つに次のような問題関心があった。すなわち、応用倫理学の各分野は学際的な研究領域として成立しているのが普通であるが、そうした領域において提起される問題に対して倫理学者はいかなる寄与をなし得るのか、という問題関心である。この主題に関して、一昨年8月、本共同研究ではワークショップ「応用倫理学の倫理学への貢献」を開催した。 研究最終年度には、研究分担者による研究発表会を数度行って、各人の個別研究の相互批判に努めてきた。さらに、昨年10月にはフィーンバーグ氏(サイモン・フレーザー大学)らを招いて「科学技術の民主化」と題する国際シンポジウムも開催した。 この二年間にわたり、本研究の研究分担者また研究協力者の方々の熱心な協力を得て、本共同研究は予期した以上の研究成果を上げることができた。また、この間、平成帝京大学教授飯田亘之氏、さらに京都生命倫理研究会と研究会や講演会を共同開催しており、研究内容の質的向上という点で、またさまざまな大学の研究者との交流という点で、稗益するところ大であった。これら共同研究が本研究の成果に反映していることはいうまでもない。
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