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2004 年度 実績報告書

両大戦間に日欧の相互交流が日本哲学の形成・発展に与えた影響をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 16320004
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

藤田 正勝  京都大学, 文学研究科, 教授 (90165390)

研究分担者 岩田 文昭  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00263351)
岡田 勝明  姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (00203985)
小浜 善信  神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10124869)
片山 洋之介  茨城大学, 人文学部, 教授 (10007750)
加藤 泰史  南山大学, 外国語学部, 教授 (90183780)
キーワード日本哲学 / 日欧交流
研究概要

本年度は本研究の初年度でもあり、まず、本研究を通して明らかにしようとする課題と、それがもつ意義に関して、全員の討議を通してあらためて確認を行うとともに、両大戦間に行われた日本とヨーロッパの哲学者のあいだの思想的交流と、それが日本の哲学の発展・形成に与えた影響に関して、分担研究者がそれぞれ、どのような領域の研究を担当し、具体的にどのような哲学者の思想形成をその主たる研究対象にするか、という点に関して、議論を行った。
次にその議論を踏まえて、それぞれが担当する領域と人物に関して、実際にどのような交流が行われ、その交流を通してどのような形で思想形成が行われたか、あるいはこの交流を通してどのような形で思想の発展が実現したかを跡づけるために、資料・文献の調査や収集を行い、収集した資料をもとに、具体的な交流の跡を解明する作業を開始した。旅費や設備備品、および資料の調査・整理に対する謝金等は、当初の計画通り、これらの研究を遂行するために使用した。
この作業を通して浮かび上がってきたのは、田辺元や和辻哲郎、三木清など、目本の哲学者の留学が1920年代に集中していること、そしてその期間にドイツやフランスにおいて、現象学や生の哲学、哲学的人間学など、20世紀の新しい思想潮流のほとんどのものが成立を見ていたことである。この新しい思想潮流に触れることによって、日本の哲学者が何を吸収したのか、とくにその点に力点を置いて本年度の研究を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 対話と創造-東アジアの中の日本哲学2005

    • 著者名/発表者名
      高坂 史朗
    • 雑誌名

      日本のなかの世界の哲学(藤田・デービス編)

      ページ: 64-87

  • [雑誌論文] シェリングと弁証法-日本哲学史の観点から2005

    • 著者名/発表者名
      菅原 潤
    • 雑誌名

      理想 674号

      ページ: 99-109

  • [雑誌論文] 「近代」成立の現場2004

    • 著者名/発表者名
      藤田 正勝
    • 雑誌名

      近代日本の成立-西洋経験と伝統(西村・高橋編)

      ページ: 210-238

  • [雑誌論文] Questions posed by Nishida's Philosophy2004

    • 著者名/発表者名
      Masakatsu Fujita
    • 雑誌名

      Synthesis philosophica 37

      ページ: 7-17

  • [雑誌論文] Logos and Pathos.Miki Kiyoshi's Logic of the Imagination.2004

    • 著者名/発表者名
      Masakatsu Fujita
    • 雑誌名

      Synthesis philosophica 37

      ページ: 117-128

  • [雑誌論文] 多元的哲学史の構想-ヴィンデルバントと西洋哲学史の問題2004

    • 著者名/発表者名
      加藤 泰史
    • 雑誌名

      西洋哲学史観と時代区分(渡邊二郎監修)

      ページ: 80-136

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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