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2006 年度 実績報告書

新しい公共的対話モデルの有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16320005
研究機関大阪大学

研究代表者

中岡 成文  大阪大学, 文学研究科, 教授 (00137358)

研究分担者 霜田 求  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90243138)
本間 直樹  大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 助教授 (90303990)
キーワードソクラティク・ダイアローグ / 遺伝カウンセリング / 科学技術コミュニケーション / 哲学カフェ / 公共的対話 / 医療メディエーション
研究概要

・大阪、東京、神戸などで引き続き定期的に哲学カフェ(幼稚園児の母親を参加者とするものを含む)を実施することに協力し、科学技術・減災などにテーマを広げて公共的対話としての有効性と問題点についての分析をさらに深めた。さらに、平田オリザ教授の「コミュニティカフェ」の構想に協力し、大学が地域と連携して大学の<知>を直接に還元する大阪市内でのプロジェクト企画を進めた。
・前年度に引き続き医療におけるリスク・コミュニケーションやリスク・マネジメントの現状と問題点について、諏訪中央病院などにおいて調査を行うとともに、医療メディエーション(ADR)について既存の人材養成プログラムの関係者や大阪大学大学院医学系研究科・的場梁次教授らと意見交換を行った。
・現代社会における「安楽」の本質について検討し、安全・安心の哲学的・思想的基礎づけを試みた。
・先端医療の一つである遺伝医療に義務づけられている「遺伝カウンセリング」の方法論改善にソクラティク・ダイアローグ(SD)を役立てる効果を調べる国際共同研究(オーストリア、ドイツ、日本)を発足させた。これとの関連で、遺伝カウンセリングにかかわるパイロット的SDを開催し(テーマ「家族の信頼とは」)、その結果を分析したのち、大阪大学で研究打ち合わせを行ってアンケートやインタビューなど共同研究の方針を確定し、日本側での調査・分析を実施した。さらに3月にウィーンで開催された国際ワークショップ(独・日・オーストリア参加)に参加して、日本の遺伝医療および遺伝カウンセリングの現状と問題点について報告し、他の国々と比較検討し、その他の意見交換を行った。
なお、この国際共同研究の第2回ワークショップ(ソクラティク・ダイアローグ=SD)は平成19年10月に行い、それに参加してSDに関する実地調査を行い、国際比較のためのデータを得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 安楽のすすめ-<生きにくさ>をほぐす2007

    • 著者名/発表者名
      中岡成文
    • 雑誌名

      臨床哲学 第9号(in press)

  • [雑誌論文] 倫理(学)的実践の新展開-「コミュニケーションデザイン」をめぐって-2006

    • 著者名/発表者名
      中岡成文
    • 雑誌名

      倫理学研究 36号

      ページ: 143-148

  • [雑誌論文] Ethical Issues in Genetic Medicine: From the Context-sensitive Approach2006

    • 著者名/発表者名
      Motomu Shimoda
    • 雑誌名

      Philosophia OSAKA No.1

      ページ: 33-42

  • [雑誌論文] 尊厳死と安楽死-問題点の整理2006

    • 著者名/発表者名
      霜田求
    • 雑誌名

      麻酔 第55巻増刊号

      ページ: 84-92

  • [図書] 水俣学講義[第3集]2007

    • 著者名/発表者名
      霜田求, 他(原田正純編)
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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