研究課題/領域番号 |
16320007
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
八巻 和彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (10108003)
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研究分担者 |
矢内 義顕 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90200469)
松本 耿郎 英知大学, 文学部, 教授 (00159154)
山我 哲雄 北星学園大学, 経済学部, 教授 (80230332)
降旗 芳彦 実践女子大学, 文学部, 助教授 (20238661)
佐藤 直子 上智大学, 文学部, 助教授 (60296879)
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キーワード | 神 / 宗教寛容 / 理性 / キリスト教 / イスラム教 |
研究概要 |
三年間にわたる本研究計画の最終年度にあたる今年度は、メンバー各自が研究をまとめる作業に入ると同時に、その研究成果の一部を一堂に集めて、外部に対し報告して評価を受ける機会を設けた。それは、2006年9月18日の日本宗教学会学術大会(東北大学で開催)における「中世キリスト教思想界における他宗教理解の諸相」と題したパネル発表である。ここでは、矢内義顕、山我哲雄、降旗芳彦、佐藤直子の四メンバーが研究発表し、八巻和彦がコメンテータ・司会を努めた。これは早朝からの開会であったにも関わらず多数の聴衆を得て、多くの質問が出されて、有意義なパネルとなった。 続く10月には、外部からの招聘講師として加藤守通氏(東北大学)を早稲田大学に招いて、われわれ研究メンバー内では補うことの不可能なルネサンス時代のジョルダーノ・ブルーノにおける宗教寛容論について話してもらい、皆で討論した。 さらに、年度末の2007年3月4-7日には、年度当初からの計画通りに、早稲田大学ならびに英知大学を会場にして、「キリスト教とイスラームの相互イメージ」と題する国際ワークショップを開催した。これには、海外共同研究者であるWalter Andreas Euler(ドイツ・トリア大学教授)とGholam Reza A'awani(イラン・哲学研究所所長)を招いて、キリスト教とイスラームの歴史的関係および現代的関係について講演をしてもらうと共に、われわれメンバーを中心に質疑応答ならびに討論をして、相互理解を深めると同時に、われわれ自身の知見を深めた。このような取り組みはおそらく日本では初めてのことと考えられ、HPも作成して周知に努めたためか、一般からの参加者も多数あり、有意義な集まりであった。 なお、本研究計画全体にわたる実績報告は、今後、可及的速やかに書物としてまとめて公表する予定である。
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