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2005 年度 実績報告書

パーソナルコンピュータによる仏伝物語『マハーヴァスツ』の語彙索引作成

研究課題

研究課題/領域番号 16320009
研究機関仙台電波工業高等専門学校

研究代表者

逢坂 雄美  仙台電波工業高等専門学校, 教授 (30152036)

研究分担者 山崎 守一  宝仙学園短期大学, 学長 (90200667)
キーワードマハーヴァスツII語彙索引 / 仏教混淆梵語聖典 / マッジマ・ニカーヤ / パーリ語文献 / 韻律解析ツール / 判別分析 / ニューラルネットワーク / ジャバ
研究概要

仏教混淆梵語聖典『マハーヴァスツ・アヴァダーナ』は,最も重要な仏陀の伝記の一つである.使用言語は,仏教混淆梵語のうち最も古い層に属し,古典サンスクリット語の知識のみで理解することは不可能であり,未解決の多くの言語学・文法上の問題を含んでいる.翻訳についても同様のことがいえる.コンピュータ上にテキストを作成し,網羅的な正順語彙索引を作成することは,仏教混淆梵語の語彙研究の基礎となり,逆順の索引は文法を解明する上で不可欠となり,また仏教混淆梵語で書かれた膨大な大乗経典の語彙と文法の解明を飛躍的に発展させることになる.本年度は第2巻の索引を中央学術研究所より出版した.その後最終第3巻の索引作成に取りかかっている.
これまで我々の開発した中期インド・アリアン文献の解析ツールをジャバで書き換え,そのアルゴリズムや使用方法を英文と和文の両方でまとめて、同じく中央学術研究所より出版した。この解析ツールはジャバで書かれていることもあり、ウインドウズPC、マッキントッシュPC及びリナックスPC上で動作し、非常にその有用性がアップした。
原点テキストの不備等により延び延びになっていたパーリ語文献『マッジマ・ニカーヤ』の語彙索引を、パーリ文献協会(オックスフォード)より出版した。この結果は、中期インド・アリアン文献研究にとって非常に有用な基礎的資料である。
これまでの韻律解析ツールと全く異なる新手法,判別分析とニューラルネットワークを併用することにより,韻律解析の識別率を大幅にアップできた.従来解析不可能な韻律に対して,その解析を援用できる情報を提供する。標準語のサンスクリットから著しく異なる韻律を抽出する新手法を提供する.これは論文として、人文科学とコンピュータ研究会に公表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 判別分析と知識学習法による中期インド・アリアン韻律の言語学者並み解析システム構築2006

    • 著者名/発表者名
      逢坂雄美
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006・10

      ページ: 8

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] Mahavastu-avadana Vol.II : Word Index and Reverse Word Index2006

    • 著者名/発表者名
      E.Faure, B.Oguibenine, M.Yamazaki, Y.Ousaka
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      中央学術研究所
  • [図書] Index to the Majjhima-nikaya2006

    • 著者名/発表者名
      M.Yamazaki, Y.Ousaka
    • 総ページ数
      473
    • 出版者
      パーリ文献協会(オックスフォード)
  • [図書] Automatic Analysis of the Canon in Middle Indo-Aryan by Personal Computer II in both Japanese and English with Jar Files and Their Programs by Java for Macintosh OSX, Windows XP, and Linux on CD-ROM2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Ousaka
    • 総ページ数
      85
    • 出版者
      中央学術研究所

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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