研究課題/領域番号 |
16320015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
木岡 伸夫 関西大学, 文学部, 教授 (70204823)
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研究分担者 |
品川 哲彦 関西大学, 文学部, 教授 (90226134)
中澤 務 関西大学, 文学部, 助教授 (10241283)
伊藤 徹 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (20193500)
桑子 敏雄 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (30134422)
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 教授 (60179207)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 比較文明史 / 技術 / 自然 / 身体 / 風土 / 民芸運動 / 優生学 / マルクス主義技術論 |
研究概要 |
歴史的社会における技術の発達・浸透とそれによる自然の変容過程を世界の多様な文明地域において追究し、それぞれの過程の共通性と差異を明らかにする比較文明史的研究の「序説」として、幕末から第二次大戦期までの100年にわたる日本の近代化過程を対象として、急激な技術の発達とそれに伴う社会的身体の変化についての概観的理解を得ることが、本研究の目標であった。 この目的のために、いくつかの研究班を設け、それぞれのテーマに応じた調査活動を行なった。(1)「柳宗悦と民芸運動」研究班は、大正末から昭和期にかけての民芸運動の展開を検討した。(2)「明治政府の内務政策と国土空間再編過程」研究班は、山林や河川への近代技術の導入によって中央集権的空間管理がいかに展開したかを、フィールドワークを中心に基礎的なデータ収集を行なった。(3)「進化論と優生運動の展開」研究班は、明治から昭和初期にかけての進化論など外来思想・技術の導入が日本人の身体観をいかに変容させたかに関する基礎的研究を行なった。(4)「マルクス主義技術論の再評価」は、第二次大戦前期のマルクス主義陣営と京都学派における技術論・技術哲学の台頭に焦点を合わせ、近代化以降の技術と身体の関係について検討した。(5)「建築の思想と実践」研究班は、1920年代以降に大きく展開した建築の思想、とりわけブルーノ・タウトの日本社会への影響を、建築史・文化史・思想史にまたがる問題として検討した。 平成16年10月29・30日には、海外共同研究者を招聘して、関西大学で国際シンポジウム「技術と身体の歴史性」を開催した。 平成17年度においては、研究の総括のために、定期的に全体討論のための研究会を開催した。研究発表会は計5回開催され、延べ20名による研究発表がなされた。これらの研究成果は、すべて研究成果報告書にまとめてある。
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