研究課題
平成17年度の調査概要は以下のとおりである。(1)調査チームによる実地調査の継続および新規の実施具体的には、沖縄の織物産業、金沢の伝統産業、フランス・ギミ国立東洋美術館などでの京漆の収集調査、「日本クラフト協会」設立者内田邦夫に関する調査、中国・景徳鎮の窯業の過去と現在、九州における能衣装の調査、明治期の関西における博覧会の組織と出品に関する調査、関西の和紙産地の調査、京都の近代七宝の盛衰に関する調査、戦前の朝鮮美術展における工芸の調査など、研究分担者、研究協力者のチームによって遂行した。(2)昭和50年代以降の行政の現場に関係した有識者から証言を得て記録を取りまとめ、歴史的回顧として公刊可能な形態に編集する作業に取り掛かった。(3)陶芸とりわけに楽焼関する歴史史料の解読をすすめ、技法や絵付けの歴史的展開に関す研究研究を進めた。(4)八木一夫の造形を技法や国際的環境、同時代の前衛美術との動向から浮き彫りにするシンポジウムのテープを起こし、記録編集に取り掛かった。またその一部はフランス語での出版を準備した。(5)昨年度に引き続き、工芸振興策に関する歴史資料の収集・整理とともに、関連文献、最近の研究所・基礎的文献を購入し、研究の基礎資料として活用した。
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美術史論壇
ページ: 188-664
真鍋俊照博士還暦記念論集『仏教美術と歴史文化』(法蔵館)
ページ: 571-598
美術フォーラム21 第12号
ページ: 11-17
アジアの潜在力 海と島が育んだ美術
ページ: 15-24
柳宗悦と民芸運動(思文閣出版)
ページ: 164-182