研究課題/領域番号 |
16320033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河合 祥一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40262092)
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研究分担者 |
内野 儀 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40168711)
ドゥヴォス パトリック 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00242032)
長谷部 浩 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (10323768)
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キーワード | 舞台芸術 / デジタルアーカイヴ / 著作権 / 外国演劇 / 現代演劇 |
研究概要 |
本研究の目的は、わが国における舞台芸術研究の質的量的充実をはかるために、関係映像をどのように収集し、それらを研究者のみならず、一般学生や一般市民、あるいは同時代の舞台芸術にかかわる人々にどのように公開していけるのかを考えることにあり、われわれに出来る範囲での映像資料デジタル・アーカイヴ構築を開始するということが研究内容となる。今年度は以下の内容の研究を実施した。(1)欧米を中心とする諸外国において、舞台芸術の映像資料がどのように収集され、どのようにアーカイヴ化されているかにつき、より詳細な情報を入手し、その際の問題点を比較検討するために、具体的な調査を行う。研究参加者がそれぞれ一は国内外での調査と資料収集のために出張した。(2)研究代表者及び研究分担者がすでに所蔵する映像資料を使って、デジタル・アーカイヴ構築の作業を実際に開始した。まずはパーソナル・コンピューターを用いた本研究参加者にも可能なデジタル化の実験から着手した。(3)国内外に存在するいくつかの重要な劇団や放送局等とコンタクトをとり、デジタル・アーカイヴ立ち上げのための具体的な作業に入った。同時に、研究参加者の専門分野にしたがって、それぞれの関係書籍や雑誌などの基礎資料収集も同時並行で行った。以上のようなプロセスを経て、今年度末には、以下のことが達成された。(1)映像資料関係の権利に関する法的問題について共通の理解を得た。(2)映像資料のデジタル・アーカイヴ化のための技術的問題を克服し、実際の作業を開始した。(3)各研究参加者が専門とする現代舞台芸術の諸分野につき、映像資料デジタル・アーカイヴを構築する上で必要な作品や作家を選定し、アーカイヴ構築のための具体的な作業に入った。(4)国内の現代舞台芸術について、当事者とコンタクトを取りつつ、可能な限り映像資料を収集し、具体的なデジタル・アーカイヴ化作業を開始した。
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