研究課題
基盤研究(B)
国家統一期のイタリアの言語文化を当初からの計画に従って《演劇》《言語》《文学》の各側面から研究代表者及び各分担者が明らかにしていったわけであるが、成果はすでに京都大学文学部紀要やイタリア学会誌等の学術専門誌をはじめとする出版物に発表されたもののほか、研究代表者による大部の翻訳『ゴルドーニ喜劇集』名古屋大学出版会(2007年)として、また現在執筆中の『イタリア演劇の物語』としても世に問われる予定である。今回の研究成果としては、その一部となる《リソルジメント期のイタリア演劇》のほか、《フランス革命前のヴェネツィア社会と演劇》としてゴルドーニの作品と時代についての解説を発表する。具体的な内容は、《第1章、フランス革命とアルフィエーリの生涯》、《第2章、彼の制作過程と上演形態》、《第3章、アルフィエーリの悲劇の構造》、《第4章、ジャコバン劇とフランチェスコ・サヴェーリオ・サルフィ》、《第5章、新古典主義とヴィンチェンツォ・モンティ》、《第6章、『カイオ・グラッコ』のあらすじと特徴》、《第7章、ロマン主義と古典主義の間で:ウーゴ・フォスコロ》、《第8章、前期ロマン主義とシルヴィオ・ペッリコ》、《第9章、ロマン主義悲劇『フランチェスカ・ダ・リミニ』》となる。各章とも、作者の生涯と芸術観を時代背景の中に位置づけたうえで、それぞれの作品の特徴を分析し、さらに代表作について最も優れた部分を和訳して資料として付加し、理解の助けとなるよう配慮した。また、イタリア統一以後のいわゆる《市民劇》に関しても、幾人かの代表的作家の主要作品の一部をやはり和訳して、資料集に付加した。取り上げたのは、パオロ・フェッラーリ作『ゴルドーニと彼の16の新作喜劇』、パオロ・ジャコメッティ作『社会的な死』、アキッレ・トレッリ作『夫たち』、エドアルド・スカルペッタ作『貧乏人と貴族』、ジョヴァンニ・ヴェルガ作『カヴァレリア・ルスティカーナ』、カルロ・ベルトラッツィ作『我らがミラノ:貧しい人々篇』、サルヴァトーレ・ディ・ジャコモ作『マリア様の月』、ジュゼッペ・ジャコーザ作『悲しい愛』および『木の葉のように』の9作品である。
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石井米雄編『世界の辞書』(三省堂) (所収)
ページ: 213-25
京都大学文学部紀要 45
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Lo spazio linguistico italiano e le"lingue esoti che": rapporti e reciproci influsssi. Atti del XXXIX Congresso internazionale di studi della Socielta di linguistica italiana(Milano, 22-24 settemb re 2005) なし
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STUDI ITALICI vol.56
Momoirs of the Faculty of Letters Kyoto University N. 45
Journal of Osaka International Science Club vol.205
Atti del XXXIX Congresso internazionale di studi della Societa di linguistica italiana
イタリアーナ 30号
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京都大学文学部紀要 44
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大阪国際サイエンスクラブ会報 205
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ITALIANA vol.30
Momoirs of the Faculty of Letters Kyoto University N. 44
Bollettino della Societh di linguistica italiana
イタリア学会誌 54号
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石井米雄・千野栄一編『世界のことば・出会いの表現辞典』
ページ: 31,436-7ほか
STUDI ITALICI vol.54
Languages of the world, Sanseido