研究課題/領域番号 |
16320045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
上野 隆三 立命館大学, 文学部, 助教授 (80213388)
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研究分担者 |
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60150249)
芳村 弘道 立命館大学, 文学部, 教授 (50330006)
氏岡 真士 信州大学, 人文学部, 助教授 (60303484)
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キーワード | ベルリン国立図書館 / ローマ国立図書館 / SLUB / ウィーン国立図書館 |
研究概要 |
日本国内においては研究会を2回開催し、今年度の調査の打ち合わせと欧州所蔵中国学資料に関連する資料の購入計画、さらに過去の調査によって収集されている資料の研究を4名で行った。 欧州における現地調査は12月に上野と氏岡がイタリアへ。3月に上野と氏岡がドイツへ。高田がドイツとオーストリアへ調査に赴いた。イタリアではまずローマの国立図書館を訪問し、東洋写本部長のバッタリーニ女史に今後の協力をお願いし、さらに当図書館所蔵の広東俗曲の三国志関係の作品を閲覧、調査した。次にナポリに移動し、ナポリの国立図書館で極めて珍しい版である『周易正義』などを閲覧、調査し、特に版元の研究に非常に有益な成果を得た。ナポリ東洋大学の図書館では、所蔵する中国関連書籍の調査を行った。 ドイツでは、ベルリンの国立図書館を上野、高田、氏岡の3名で訪問し、図書館職員のガンブレヒト女史および中国人研究者の王丁氏の全面的な協力のもとで、主として旧東ベルリンの国立図書館の中国関係の所蔵カードを全て調査し、かなりの部分が散逸していることを確認、さらに現存するもののうち、『水滸伝』『三国志演義』『列国志伝』などの小説作品を閲覧し調査、さらに資料を収集した。上野、氏岡はドレスデンに移動し、ドレスデン図書館(SLUB)で『水滸伝』残本と『〓妍麗錦』を閲覧、調査し、さらに未確認だった50年前の目録を閲覧し、現存するものと散逸したものを確認した。また、マイクロフィッシュで所蔵されていたパラティナ文庫の『水滸伝』二種を閲覧、調査した。高田はオーストリアのウィーンに移動し、国立図書館において中国語史資料を閲覧、調査した。特にベルリン国立図書館は収蔵数が多く、再度の調査が必要であると思われる。
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